御父様の訃報を聞いたのは四十九日を過ぎてからだった。お悔やみには行けず、恩師にお悔やみだけを伝えた。
「ありがとうね。心遣いが有り難い」
本当に寂しそうであった。深く話はしなかったが本当に辛かったであろうことは伝わってきた。
やっと落ち着きましたと連絡が来てからまたいつもの明るさが垣間見れた。いつの間にか昔のようにフランクに会話が進み、昔も今も変わらず面白い。
ちょっと前にあの学校に行ってきたよ。廃校になったんだね、とびっくりした様子。
でもあの図書館の建物が残っていたのは嬉しかったとおっしゃった。
当時、先生は図書館の担当で私は図書委員。暇を見つけては図書館に棲み着きゴロゴロしていた。
あの場所での休憩がなんとも心地よかったんだよな、行けばどちらかがいるから所在がハッキリしてたよな。気持ちの良い日差しが入って、静かで、あそこは今も忘れない。
あぁ 私は最初、何で先生がいつもくっついてくるのか分からなくてウザかったと思ってた。
ウザかったか〜笑 お前は端っこで定位置決まってたもんな棚と棚の間 笑
俺は棚ごし 背中合わせで昼寝して 掃除の時間になるといつも起こしてくれたよな
思い出したよ あれは本当に心地よかった
膝枕に呼ばれたのは覚えてる?あれはヤバかった 他の女子生徒の視線が痛かったんだから
先生はモテてたしね、女子はみんな妬んでた
今は白髪のおじさんですよ
私も今はおばちゃんですよ
過去話で今現実を忘れられたひとときだった思い出
ずっと元気な若い先生でいてほしい