入院して術前検査を受け、手術の説明と同意書にたくさんサインをしました。


オペを担当する心臓外科の先生の説明は、妊娠中から今まで何度も受けた説明のなかで一番丁寧で分かりやすく、さすが、直接オペをする先生だなあと思いました。


話を聞いていると、改めて、心臓がちゃんと4つに部屋が分かれる方がすごいなと言うか…心臓って複雑な構造してるから作る過程でミスってズレたり穴空いたりって全然不思議なことじゃない。笑


また、今回VSD単体の病気とほぼ同じパッチ閉鎖術をすることになったので、最もよくある手術のひとつだと言われました。根治手術なので、成功すれば心臓の血流は正常になるはず。

症例数が多いこと、予後が良いことは安心材料ではありました。


しかし、手術の手順や人工心肺装置の仕組み、考えうる手術の合併症など、丁寧に説明を受けるにつれて、本当に心臓手術って大変な手術なんだなと感じ、逆に恐怖心がどんどん増していきました。


ネットで調べていても、もっと重い症状の子どもたちがたくさんいて、この子は同じ病気でもまだ軽い方なんだと思うのだけど、それでも、心臓を止めて手術…と思うと…


前日の夜は、添い寝をしながら寝顔をずっと眺めていました。

傷のない身体の写真もたくさん撮りました。


手術前には水分制限があり、最後に授乳させる時には思わず泣いてしまいました。

最短でも1週間ほど、直接授乳はお預けの予定です。母乳が枯れないか心配です。


手術前は泣くこともなく、すやすやと寝た状態で看護師さんに子どもを預けました。

9時から15時過ぎまで、約6時間の手術でした。

胸が張るので何度か搾乳をし、ICUの説明を受け、すこし椅子でうとうとしていたらあっという間に時間が過ぎていきました。

途中で進捗状況を教えて貰えたのは安心出来ました。


術後に会えた時には、浮腫んだ顔と、たくさん繋がれた管の多さに思わず言葉を失いましたが、呼吸している姿をみて本当にほっとしました。


こんなに小さい身体で、よく頑張ってくれたね。

これから傷が治るまで、あと少し頑張ろうね。


妊娠中に病名を告げられてから5ヶ月、生まれて1ヶ月半。急な展開でしたが、ひとまず大きな山を超えることが出来ました。


病気が妊娠中に分かっていて良かったと今は思います。もし生まれてから分かっていたら急な話で心の準備もできなかったと思うけど、妊娠中の体調の良い時にたくさん病気について調べられた。

産む前は色々と悪い想像をしたけれど、一緒に退院出来たし思ったよりずっと元気に育ってくれていたし、前向きに毎日を過ごせていたので、中期スクリーニング検査で病気を見つけてくれた先生には本当に感謝です。


退院までも長い道のりになりそうですが…

この子の力を信じて待つのみ!