ムィクィータ・コジュミヤカと火の花 ババーイ ウクライナのアニメーション | 妄想印象派 自作のイラストや漫画、アニメ、音楽など

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Микита Кожум'яка
Nicky Tanner

ムィクィータ・コジュミヤカと火の花(2016年)

Микита Кожум'яка і вогняна квітка

英題:ニッキー・タナー(Nicky Tanner)


《監督》(Режисер)

マヌック・デポヤン(Манук Депоян)


《脚本》(Сценарист)

エレナ・シュリハ(Елена Шульга)

フィル・パルケル(Філ Паркер)


《美術》(Художник)

スヴィトラーナ・モローズ(Світлана Мороз)

ナターリヤ・ゼレーニュク(Наталія Зеленюк)


《映画制作会社》(Кінокомпанія)

パナマ・グランプリ・アニメーション(Panama Grand Prix Animation)


《公開予定日》

2016年12月29日

Микита Кожум'яка і вогняна квітка - Wikipedia Українська


https://www.youtube.com/watch?v=Nxv-ogVbCsU


ウクライナの劇場用長編3DCGアニメーション。


Wikipediaによると年末の公開だとの事ですので、まだまだ先です。


ウクライナの民話に基づいた作品で、

農家の少年ミキータ(ムィクィータ)の冒険だそうです


広告の画像には「2013」と出ていたりするので、

元は2013年に公開を予定していたのかも知れませんが、

恐らくウクライナ紛争の影響で、

延期になってしまったのかも知れません。


ウクライナに平和が戻る事を願っております。


因みに、監督を務めているのは、以前ご紹介した、

ヤロスラフ・ハシェク(Jaroslav Hašek)

の小説『善良な兵士シュヴェイク』(Dobrý voják Švejk)

に基づいた劇場用長編アニメーションの監督も務めております。

善良な兵士シュヴェイク:アニメ版(Пригоди бравого вояка Швейка)


また、更に調べてみると、半世紀前の1965年にも、

「ミキータ・コジュミヤカ」に基づいたアニメーションが

制作されているという話も知りました。

Микита Кожум'яка (мультфільм 1965 року) - Wikipedia Українська


監督は、

ニーナ・コスチャンティニウナ・ヴァシレーンコ

Ніна Костянтинівна Василенко

という女性の方だそうです。

Василенко Ніна Костянтинівна - Wikipedia Українська


スタジオは、「キエフ映画スタジオ」(Київнаукфільм)です。


しかも、YouTubeに出ていました。

https://www.youtube.com/watch?v=SLbMJN-5TIY


Микита Кожум'яка, 1965


元々「ミキータ・コジュミヤカ」のお話を知らなかったのですが、

これは元の民話に基づいたお話なのでしょうか?

「大男」なんですね。


ウクライナ民族の英雄でしょうか?


「ミキータ」は、ロシアでは「ニキータ」(Никита)といいます。

(追記:ウクライナは、ロシアやベラルーシと共に、

キエフ大公国を祖とする為なのか?

ロシア民話やベラルーシ民話にも「コジュミヤカ」が出てくるそうです。

なので、ロシアやベラルーシの英雄とも言えるかも?

「ミキータ・コジュミヤカ」は、ロシアでは、

「ニキータ・コジェミャーカ」(Никита Кожемяка)と言うそうです)

Никита Кожемяка - Wikipedia Русский






Бабай, 2014

ババーイ(2014年)

Бабай


《監督》(Режисер)

マリーナ・ヴェドミーチ(Марина Ведмідь)


《脚本》(Автор сценарію)

ヴァディム・シンカリョウ(Вадим Шинкарьов


《美術》(Художник-постановник)

セルヒイ・ミンドリン(Сергій Міндлін)


《スタジオ》(Студія)

ウクラニマフィルムУкранімафільм

Бабай (мультфільм) - Wikipedia Українська Українська


https://www.youtube.com/watch?v=ePioRZrmWZ4


内容はよく分かりませんが、

魔法もので主人公が少女ということで、

取り上げさせていただきました。


とは言うものの、

主人公の少女自身魔法が使えるのかどうかまでは未確認です。


「ババーイ」という言葉は、

「バーバ・ヤガー」(バーバ・ヤーガ)(Баба-яга)

から来ているのかどうかもよく分かりません。


アニメーションの作りも、そんなに丁寧ではありません。


ところで「魔女っ子」というスタイルは、日本発祥なのでしょうか?


よく分かりませんが、そんな事をよく耳にします。


なので、調べてみたところ、やはりその様で、

『奥さまは魔女』(Bewitched, 1964年)のヒットを切っ掛けに、

東映が横山光輝に、魔法使いを題材にした原作の執筆を依頼。


それが『魔法使いサリー』(1966年)だそうです。

東映魔女っ子シリーズ - Wikipedia


海外のオタクも「魔女っ子」というのが好きみたいで、

コスプレしたりするのは、まあ当然として、

例えば、メキシコのオタク絵師?と思われる方が、

『魔法使いチャッピー』(1972年)を自分なりにいじったイラストを

Facebookに上げている例などを見た事もあります。


ドイツにも、

『ビビ・ブロックスベルク』(Bibi Blocksberg)

という魔女っ子のアニメーションがあります。

Bibi Blocksberg (TV Series 1994– ) - IMDb


チェコにも、原作者はドイツ人ですが、

『小さな魔女』(Malá čarodějnice, 1984年)

というアニメーションがあり、弊ブログで取り上げています。

小さい魔女・アニメ版(Malá čarodějnice, 1984)チェコのアニメーション


「魔女っ子」というスタイルを最初に考えた人(東映関係者)は、

本当に凄いと思います。

(追記:厳密には、渡邊亮徳?と横山光輝のタッグによるものでしょうね。

東映側からの横山への依頼は「魔法使いもの」であり、

主人公を魔法使いの少女という設定にしたのは横山さんでしょうから。

どちらかが欠けても「魔女っ子」は誕生しなかったのではないかと。

或いは、別の人がもっと後に考えていたかも知れません)