アリムとラバ
Alim ve eşeği(1978)
АЛИМ И ЕГО ОСЛИК
【スタッフ】
監督(Режиссёр):
アクマル・アクバルホッジャエフ(Акмаль Акбарходжаев)
脚本(Сценария):
アクマル・アクバルホッジャエフ(Акмаль Акбарходжаев)
アフラル・アクバルホッジャエフ(Ахрар Акбарходжаев)
美術(Художник-постановщик):
ヴィクトル・ニキーチン(Виктор Никитин)
オペレーター(Оператор):
カブール・ラスロフ(Кабул Расулов)
音楽(Композитор):
ルミール・ヴィルダノフ(Румиль Вильданов)
【制作】
ソユーズアニメ映画(Soyuzmultfilm, Союзмультфильм)
ウズベク映画(Uzbekfilm, Узбекфильм)
ウズベキスタンのアニメとはいえ、ソ連に併合されていたせいか、
キリル(ロシア)文字が使われています。
しかも、ソビエトの”ソユーズムルトフィルム”との合作。
一応、登場人物は、ウズベキスタンの民族的な服装ではあるけど。
民話が元になっているのかどうかは分かりません。
気になったのは、冒頭のアリムとラバとの諍いで、
アントニオ猪木とモハメド・アリの戦いを思わせる、
”仰向けに寝そべって蹴る”場面が一瞬あったこと。
意識したのだろうか?時期的にもかなり近いし(多分偶然)。
あと、アニメーション技術がかなり高く、しかも丁寧に細かく作られているため、
見所が豊富にあります。
アリムと蛇との闘いは、特に注目に値する見所の一つです。
何故に蛇が眼鏡を掛けているのか?
アリムも、何故にわざわざ蛇の物真似をしながら闘うのか?
最後に歌が入る以外は、台詞が殆どありません(笑い声とか、そのくらい)。
つまり、言葉が分からなくても話がわかるのがいい!!
旧共産圏のアニメは、国で作っているだけあってか、日本よりも貧しい筈なのに、
丁寧で細かい作業をみせてくれたりするのが、何とも皮肉です。
それにしても、アニメ一つ取ってみても、世界にはこんなにまでも奥の深いものが
展開されているとは、発見する度に驚いてます。
【関連エントリー】
哀れみの味(Mərhəmətin dadı)2007