工学部

 

工学部入学者の出身地分布


 

工学部(※現在は創造工学部)の入学者数で一番多いのは地元香川県である。入試偏差値のほうは新設ということもあっていまひとつであるが、逆に考えれば地元学生への進学の垣根は低いとも言える。この点で、地元産業界への貢献とならんで県民子弟への教育機会の提供を謳った工学部新設運動の目的は一応達成されていると言ってよい。

分布でいうと、一位香川、二位岡山というのは順当なところ。ただし、地元四国にはすでに各県に工学部・工科大学が存在するため、ほかの地域からの入学者となると一気に数が減少する。ただ、入学者は中・四国にまんべんなく分布しているが、それはこの学部が中・四国の国立大学として創立が若いため、逆に国立大学として最新鋭の施設を保有していることが大きく関係しているようだ。地方の国立大学というと、総じて予算に乏しく設備も老朽化して・・・と思われがちであるが、第一期生の専門課程進学にあわせて県の全面的なバックアップで新設された工学部キャンパスはまだ使い始めて10年にも満たない。博士課程を有するうえ、工学ということで産学協同研究も期待できるため、その設備の充実度は学内では恵まれているほうである。同じ理系の農学部キャンパスと比較したら、その差は歴然としている。事実、オープンキャンパスなどに父兄や友人とやってきて、その真新しい校舎を気に入って出願を決めた学生も多い。