農学部

 

農学部入学者の出身地分布

 

 

農学部では、後期日程において個別学力試験を課していない。このため、地理的な入試の垣根が低い。その結果、香川県、岡山県といった地元・近県と並んで、「その他」の比重が非常に大くなっている。

もともと難易度的に手軽ということもあるかもしれない。農学部は、同じ四国の愛媛大学、高知大学、対岸の岡山大学、神戸大学、鳥取大学にもありやや乱立気味である。学際系も含めれば、島根大学や広島大学、新設の広島県立大学もこの範疇に含まれる。ほとんど中・四国の各県にひとつずつある勘定になる。それだけに、法学部のように国立大学全体で15しかないような希少価値はないが、逆にその垣根の低さゆえに西日本だけでなく、愛知、静岡といった地域からもまとまって学生がやってきている。

もともと、理系は学費の面から国立大が優勢である。このため、消去法的に志願者が地域を越えて集まってくる。気候が温暖で学生数が少ないため、それなりに充実した学生生活を送れることが評価されているようである。

2009年春の入試からは、農学部は経済学部、工学部と共同で阪神地区に前期試験の学外試験場を新設することになった。また、後期日程のセンター試験科目については大幅に削減された。したがって、「受けやすさ」はさらに向上しているといえよう。