近年、転職はキャリア形成における身近な選択肢となっている。9月26日、グランフロント大阪で開催された「大転職博」には、新たな職場を求める多くの人が集まった。人材を求める企業と、より自分に合った職場を探す求職者。会場の様子から、活発化する転職市場の今を見ていく。

 

 

大転職博に訪れる求職者の姿=26日、グランフロントコンベンションセンター

 

■ 多くの企業と求職者が集まった「大転職博」

転職サイトの統計によると、日本の社会人のうち2人に1人が転職を経験する時代となっており、転職市場が注目を集める中、9月25、26日にグランフロント大阪コンベンションセンターで大規模転職イベント、「大転職博」が開催された。


イベントには、IT・メーカー・商社など様々な業種から約280社が出展し、20代・第二新卒を中心として主催者統計で1000人を超える参加者が集まった。26日の会場では、参加者が各企業のブースを訪れ、仕事内容や採用条件について担当者の説明に耳を傾けていた。


また、「転職活動、何から始める? 後悔しないための準備と進め方」と題した講演も行われた。転職アドバイザーのY氏は、転職活動では自分にとって「譲れない条件」を明確にし、自己分析と企業分析を十分に行うことが重要だと語った。

 

 

京都大学ブースで行われた説明会の様子=26日、グランフロント大阪コンベンションセンター

 

■ ブースを訪れて知った企業の求める人物像

実際のブースではどのような話が聞けるのか、出展していた京都大学のブースを訪ねた。採用担当者から大学の特色や職場環境、採用について説明を受け、気になる点を直接質問することができた。採用担当者は、採用過程では応募者の人柄を重視しており、面接で受ける印象も重要な判断要素になると説明した。このように実際に足を運ぶことで、求人情報だけでは分からない職場の考え方や求める人物像を知ることができる点も、こうした転職イベントの魅力だと感じた。

 

 

■ 活発化する転職市場

転職市場が活発化する背景には、企業と働く側、それぞれの変化がある。

企業側では、少子高齢化による人材不足を背景に、経験やスキルを持つ即戦力の確保が求められている。一方、働く側でも、一つの企業で働き続けることだけにとらわれず、転職を通じたスキルアップや、自分の能力を生かせる環境を求める動きが広がっている。


今回の大転職博では、企業が求職者に自社の魅力を積極的に伝える姿が印象的であった。

「企業が人を選ぶ」だけでなく、「働く人も企業を選ぶ」。双方が互いを見極める時代へと、雇用のあり方は変化している。

転職がより身近な選択肢となる中、自分がどこで、どのように働きたいのか。自身のキャリアを見つめ直す重要性は、今後さらに高まっていくだろう。