長女は、四年生から小学校の金管バンドに三年間入っていましたが、まもなく迎える卒業式を前に、今日で引退しました。

コロナ禍により、五年生の終わり頃からは全ての行事がなくなり、練習が全くできない期間も数ヶ月あったり、練習再開したとしても短時間であったり、といった具合で過ぎた一年でした。本来なら、最高学年としての活動経験ができるはずだったろうに、…コロナの状況を考えると仕方がないとは言え、残念な幕引きでした。


しかしながら、それでも大変貴重な、素晴らしい経験をさせてもらえました。金管バンドはいつも楽しい、むしろ金管のために学校へ行っていると思えるくらい楽しい、と本人はよく言っていました。


保護者は、その成果を行事等の演奏機会で実感するのですが、日々の練習活動は学校で見ていた訳ではないので、たまに本人から話を聞く程度でした。

長女の担当楽器はコルネットで、入部して最初は一音一音を出すのがとにかく大変で、それで曲を吹くとなるとすごく難しい…という話を四年生当時はしていたと思います。それでも日々の練習を頑張って重ねることによって徐々に吹けるようになっていった、と。


五年生になる頃には、金管での活動や楽器を吹くことに慣れてきたけれど、一つ下の後輩の皆さんが入ってきて、教えるという行為がまた難しく、教えるためには自分が上達して、人に教えられるレベルにならないといけない。大変だけど頑張りたい、と言っていました。


立場が変わり、努力すべき内容も変わっていくんだと身をもって学んだ様子が、とても印象的でした。


六年生現在の本人から最近聞いたのは、後輩の皆さんに教える中で、やはり始めは特に個人差があり、教えていて最初はなかなか吹けるようにならなかった子が、毎日練習を頑張り続けることにより、いずれは皆と同じように、そして上手に吹けるようになった姿を見て、私は後輩からも努力を続けることの素晴らしさを学んだ、という話でした。

親が思っている以上に、子ども自身は日々の生活の中で色々なことを感じ取っているのだと改めて気付かされます。


今日は、コロナ以降初めて、保護者が演奏を聴ける機会でした。六年生になってから、最初で最後の発表。練習の頻度で言えば、例年より格段に少なかったのですが、それでも、良くまとまって、とても胸を打つような、気持ちの伝わる演奏で大変感動しました。

と同時に、今年度は学校生活全般において、六年生らしい行事もあまりなく、今ひとつ卒業というものをイメージできずにいたのですが、

今日の演奏を聴いて、その姿を確認できたことにより、金管バンドも今日が最後だし、小学校も本当に卒業なんだな、と実感することができました。
お世話になった先生方や部員の皆様には本当に感謝したいです。