芽実の卒業からずっと…芽実のお父様であり華道家の柿崎順一さんの作品を見に出かけている。

今日はシアターχにて行われた国際舞台芸術祭ビエンナーレ2024の3日目。「Sharp〜スウェーデン3人の舞踏家」の2番目の演目「生きる」にて実際に舞踏家のSU-ENさんにお花を生ける。その実際のお姿を拝見する事ができた。


言ってしまうと最初の演目からセリフもないし音楽は微々たるもの、スウェーデンの舞踏家の皆様に終始圧倒されていく内容だった。


小道具は微々たるもの(SU-ENさんの民族楽器みたいなものだけで演者は自分の体を全て駆使して舞台の中で作品を表現している。言葉もない、無の空間でわずかな音響だけだった。その中で作品を知らない俺でも世界に没頭していた。


話は順一さんがご参加された「生きる」だけにしておく。勿論、他2作品も本当に素晴らしかった。


まずは、体幹の強さによる表現力。ダンサーのお二方よりも激しい動きよりも一つ一つの細かい動きに対しても凄い強みを感じて、となると凄いわかりにくいんだけど。アフタートークでもお聞きした通りで即興とかでなく綿密に作られた動き、でなく自然の動き、常にこの3作品のテーマは「自然」だったのでは?という風に感じました。難しいテーマで普通なら台本があって〜みたいなものだけどこれも勿論、台本あると思うんですがそれを本当に自然に表現する、というテーマなのか?と勝手な解釈です。勝手な解釈ですが舞踏家の皆さんの空気もまさにスウェーデンにいるかのような空気に変えられていた感があります。


SU-ENさんが表現していく世界の中で最後に演出された順一さんの花が本当に綺麗にSU-ENさんを彩る最高の演出でした。重そうにも見えたが(笑)。


言葉は全くない世界の舞台ながらも表現する力にひたすら刺激をもらい圧倒されてひたすら目で追い続けていた舞台でした。


でも1番は実際に順一さんが生けていらっしゃる姿を拝見できた事。むしろ、ご本人がこうしてご参加されている姿を拝見したのは初めてでむしろ作品しか拝見した事なかったし。


むしろ言葉がなくてもダンスの表現とお花でこんなに揺さぶられたのは初めてでした。




最後に独り言。


「ありがとうございました」


貴方に声を出して会えて本当によかったです。