看護婦の年齢は推定
・・・30~32歳。
恐らくは年下。
いや、別にいいんだけど
これって本当に看護婦が必要な手術かなあ?
男性医師が二人ってのも違和感あるものの、
それ以上にこの看護婦の存在は僕にとって違和感でした。
基本的に女性に対して勃起していない「それ」を見せるのは
恐らく殆ど無い経験であって、流石に照れが中々治まらない。
だったら勃起させたらいいじゃないかとも思うものの、そうもいかん。
すっかり諦めてなすがままベッドに寝そべる僕にやたら彼女は声をかける。
別に下着を脱がすとかをするでもなく、ただ見て 話しかける。
メンタル上のケア的な存在なのだろうか?それにしてはちょっと
ソワソワしてしまう自分の中ではどうにも納得がいかない。
剃毛
というやつを看護婦がするんかいなあとも思ったが、
漫画とは違って、剃毛は実際には毛穴に菌が入るので
今はやらないんだそうな・・・。嬉しい様な残念な様な。
まあ、とにもかくにも 手術開始。
担当医に代わってベテラン医師がカーテンの向こうから現れ、
穴が開くほどに僕のちん○こをその鋭い眼光で射抜く。
いや、ちょっと そんな見ないで。
とか思ってるんだけど、ベテラン医師は目を一向に背けない。
真っ直ぐに 射抜く射抜く。
で、またそれを担当医と看護婦が真っ直ぐに 見守る見守る。
いや、ちょっとこの状態 おかしいってば。
どうしようかと思っていたその時、遂にと言うべきか
医師のゴッドハンド?が僕の股間に伸びた。
弄ぶかのような手つきで こねこね してる。
ふざけてるのかと思って顔を見たが、真剣そのもの。
うーん、触診というやつだろうか?仕方ない。
僕はここに来た以上、もう既に彼等の言うとおりに
身を任せなくてはならない身。文句は言うまい。
見ず知らずのおっさんにちん○こを揉みしだかれながら
ふと、医院の天井を見上げて一つ、溜息をついた。
葛藤は無いと言えば嘘になる。
この手術を堺に、僕は一生子供を産ませる事の出来ない体になる。
男性としての宿命を放棄するとさえ言える この神をも恐れぬ行為に、
本当にこれで良かったのかと・・・何度も何度も肯定否定を繰り返した。
結局のところ、
やっぱり怖いから辞めますとか言えない状態ではあるものの、
それでもやはり、もし今後 妻と別れる様な事があったら、
或いは妻が亡くなって再婚する事になったら・・・
もっと極端な事を言えば、今すくすく育っている二人の子に
もしも何か「万が一」の事が起きたら・・・。
良くない想像が脳裏に浮かんではそれを必死に打ち消し、
また次の不安が脳裏に現れては消えるという繰り返しをする内に、
医師の手には「ハケ」の様な物が握られており、ペタペタと僕の股間に
赤チンと思われる液体を塗りに塗りたくっていた。
触診の時にも思った事だが、この医師の手つきが
どうにも くすぐったいと言うか、しつこい。
身もだえさえする僕とその医師とのやりとりをやはり、
これでもかと言わんばかりに二人は見詰めていた。
別に、見なくていいだろうに。
手術の概要は既に前回訪問時に聞いていたので、
ああ、やはりここを切開するんだなあという印象だった。
俗に言う 玉袋 に彼がアプローチをして来たのを合図に、
担当医と看護婦がベッドの脇にやって来た。
看護婦が僕にアイマスクを手渡す。
「見ない方がいいでしょうから・・・。」との事。
しかし、そこは天邪鬼。その申し出を断り、「見る」と言い張る。
当然怖いもの見たさではあるが、やはり実際に想像すると
腹の中のものが込み上げて来る程に、恐ろしい。
玉袋の裏側にメスを入れ、切開してそこから管を出して
その管を「切る」のだ。本当の意味での「カット」。
ネットの情報では切らずに「結ぶ」という方法があって、
いざと言う時には復活させる事が出来るという手法があり、
てっきりそういうもんだと思っていたが、この医院では
そういう方法は採らないという事で、復活呪文は無し。
一度腹を括ったのだからもう後戻り無しで行く。
強い気持ちを持ち続けられたのは、今の家族
妻と娘と息子に心底満足しているからであって、
後はもう彼女達を信頼して 切る しか無い。
・・・。
・・・。
「もう痛くないやろ?」
担当医が少し上ずった声でそう尋ねるが、
え?
いやいや ・・・
普通に 痛い。
陰嚢に麻酔を打ち込んだ直後に、
彼が針状の何かをチクチクと刺してる様子。
「え?そんなはず無いんやけどなあ・・・?」
という医師の声が耳に残る。
そう言えば 聞いた事がある。
毎日毎日 酒を飲んでる人間には
麻酔が効かない事があるという事を。
そして「通常は」打たないという
二本目の麻酔を打ち終わった後、再びその針が
玉袋に
激痛と共に突き刺さった瞬間、
僕だけでは無く、両方の医師にも
明らかな焦りが見られた。
今日はここまで 第2回話
初ブログに対して反応あるのかなあと見てたんですが、
まー
良く考えたらいきなり反応なんてあるわけないっすね。
なので
とりあえず 勝手に進めようと思うのです。
その内、第3回もしれっと 書きます。