今観てきました。まず観て思ったことは、消化不良。重い題材を扱ったのに重要な周辺描写を怠ったために題材の根本にある主人公の価値観の根源が見えてこなかったことです。

シュタウヘンベルグ大佐は軍人である前に貴族である事実とカトリック教徒であり、伝統的ヨーロッパを象徴する人物像なのです。

彼はナポレオン戦争の英雄グナイゼウの子孫であり、強烈なまでのノブレス・オブリージェの思想の持ち主だったんです。


直訳すれば名誉と責任。だからこそ軍人となり、反逆者となった男です。
トム・クルーズはそこを描き切れませんでした。

もう一つはカトリック教徒であり、いわゆるプロシア将校ではなかった。
ロンメルもカトリック教徒であり、そのためヒトラーはカトリック教徒を嫌ったことは有名です。

カトリックのキリスト教的価値観は伝統的ヨーロッパ貴族の価値観と一致します。

まだまだ、書き足りませんが、ワルキューレ,題材が大きすぎました。

単に1944年7月20を描くだけではいけない映画です。