さて、今日は以前にお話しした「音を見てみよう!」の続編です!
もう少し違う角度からのお話しもしたいなぁと思いながらも、いろいろお知らせしたいことが多くて日が開いてしまいました。
そんな感じなので、前回の「音を見てみよう!」と合わせてお読み頂ければ幸いです!
まずは前回のおさらいですが、あちらのコラムは音を調整したり確認したりする側からの考察でした。
従って、今回は純粋に聴く側がどのように認識しているのかについて考えてみようと思います!
ではこちらの画像をご覧ください。
5人組のロックバンドのコンサートのイメージですね。
この画像を平面的(2D)に見ると、向かって左側からキーボード、ベース、ヴォーカル、ドラムス、ギターと並んでいるのが分かります。
そして更に立体的(3D)に見た場合には、ベース、ヴォーカル、ギターより一段下がったところにキーボードが、更に下がった一番奥の一段高い場所にドラムスが居ることが分かると思います。
さて、見たままのこのステージで演奏されている曲を極々普通にそのままステレオ音源としてレコーディングしている場合に、その録音後のソフトはいったいどのように聴こえると思います?
平面的(2D)ですか? それとも立体的(3D)ですか?
どちらだと思います??
そうです、立体的(3D)に聴こえるが正解です!
なぜならば、人間の耳は音が発せられる位置を認識(識別)できる能力を持っているので、右側、左側、中央、左奥、中央奥などの位置関係情報まで含めて録音されているステレオ音源を聴いた場合には位置判定できて当然と言うことなんです。
ん? 簡単に説明しすぎて良く分からないですか?(笑)
では、ステレオマイク(左右のマイク)を人間の耳だと仮定してみましょう!
右側の音を拾うマイクは右耳、左側の音を拾うマイクは左耳です。
マイクには目がありませんので、同じ状況にするために目を閉じて耳に入ってくる音だけを聴いてみましょう。
どうですか? 前後、左右、上下、その音がどこからしているのか分かりますよね?
これは両耳効果と言って、左右の耳に入ってくる音のタイミングのズレや大きさの違いで、その音がどこにあるのかを識別できる人間の能力によるものです。
あくまでも左右の耳を使うことで得られるもので、片耳だけで聴いてしまうと識別が非常に難しくなります。
まぁ、試してみたらすぐに分かると思いますけどね。
つまり、ステレオマイクは両耳効果と同じ原理を持つので、実際に耳で聴いている時と同じように距離関係や位置関係まで記録できていると言うことなんですね~!
あ、厳密に言ったら頭の形や顔の形で聴こえ方は人それぞれなんですけど、どなたも顔や頭と耳はいつも同じものなので、各人の物理的な差は含まずに考えてください(笑)
あくまでも機械的に右の耳、左の耳と言うことで。
ということで、ステレオ音源のソフトは全てこのように位置情報が必ず記録されていると言うことを覚えておいてくださいね!
そして、ご自分のお車に行っていつものように音楽を聴いてみてください。
どうです? 位置情報が記録されている通りに聴こえますか?
もしも聴こえなかったらステレオ音源を聴いている意味が無いのですから、それってちょっと問題ですよ~!
ですが、絶対に解決できる問題なので、ぜひ一度ご相談にお越しくださいね♪