さてさて好評連載中の「調整ではどうにもならないシリーズ」。
水曜日の定休日ために間が開きましたが、今日も引き続き行ってみましょう!
本日はダメな例⑤と⑥を進めたいと思います。
ダメな例⑤
サブウーファーの超低域部分がハイパスフィルターでカットされている
ダメな例⑥
サブウーファー帯域がイコライザーで大きく弄られている
この二つについては、前回のどうにもならない理由 その2でご説明したツイーターの内容とスピーカーユニット以外全く同一の物となります!
従って⑤は、サブウーファーよりも低い周波数を受け持つスピーカーが存在しないのに超低域を鳴らさないのはもったいないし、ソフトに録音されている音を再生しないのはもってのほか。
また、鳴らしてしまうと変になってしまうと言う理由で鳴らさないのであれば、エンクロージャー(ウーファーボックス)そのものの設計ミスであると言うことです。
⑥については、イコライザーで弄るくらいならレベルそのものを適切なレベルにコントロールし帯域バランスそのものをキチンと見直すこと。
また、大きくイコライジングしなければならないのであればエンクロージャー(ウーファーボックス)そのものを見直すこと。
単純に言ってしまえばこれら理由に集約されます。
ツイーター、サブウーファー何れの場合も、インストール位置やインストール方法などの取り付けの重要ポイントと、受け持つ周波数を考慮に入れた最適な再生周波数帯域設定や全体のバランスを考慮に入れた最適な出力レベル合わせなどの調整における基本セオリーを確実にこなしてさえすれば、物理理論的にも音響理論的にもおかしなところは確実に無くなるはずです。
なににしろそれら問題が生じているのであれば、全てはスピーカーユニットなどの機材が原因ではなく、取付ける側、調整する側のヒューマンエラーが原因で引き起こされる悲しい結果であると理解してもらえれば幸いです。
と言うことで、ここまでの流れを一旦纏めます!
今日までに解説した①~⑥のどれかが一つでも当てはまっている人は、実際には1つどころか2つ3つ、もしくは6つ全てが当てはまっていますよね?(笑)
なぜそんなことが解るかというと、1つの誤りに気がつかないレベルであれば、6つ全て当てはまっていたとしても何ら不思議では無い基本中の基本だからです!
でもね、そんなむちゃくちゃなことしてたらオーディオ(スピーカー)が可哀想ですよ・・・。
せっかくお金を出して手に入れているのですから、もっと大切に扱って上げてくださいね。
次の⑦から比較的難しい事柄についてのご説明に移りますので、次回は⑦にある「位相(いそう)」のご説明を先にさせて頂きたいと思います。
できるだけ簡単に理解してもらえるようなご説明ができるよう少し考えますので、しばしお待ちを・・・(笑)