「ユリイカの宝箱 アートの島と秘密の鍵
 
 
求職活動中の優彩のもとに「あなただけのアート旅にご案内します」という不思議なDMが届く。アートと旅をめぐる連作短編集。
 
 
 
ユリイカとはギリシア語で『わかった』っていう意味の、閃(ひらめ)いた瞬間を指す言葉だそう。
 
アート関連の事柄が多く記されていて、アート好きな人は興味を引かれるかなと思うニコニコ

草間彌生さんは大野くんと一緒に作品作りをしてたな、とか。丹下健三さんは翔くん連載のCasa BRUTUSでお名前は聞いた事あるかな、とか。安曇野といえば「神様のカルテ」だな、とか。思い浮かんだ照れ
 
アートには正解がなく、感じるままでいい。
好きなものは胸を張って、好きだと言っていいんだ
そう思えるのがいいなと思うニコニコ

「アート作品って、つくった人の他の作品や思想について知らないと、わからないことが多々ある」との事で、奥が深いと感じた。
作者がどんな思いで作品を作ったのか、その背景を知る事によって、その作品に込もった思いを感じ、より深く鑑賞できるかもと思えた。

同じ作品でも、以前見た時と現在とでは感じるものが違う事もあると。
その時の自分の心情が大きく作用するのだなと思う。

アートに関心のない私も、ちょっと興味を引かれるニコニコ

アートは湧き出た思いを感じ取って、しっかり感じきるもの、そう思ったニコニコ


〜心に残った言葉〜

「アート鑑賞って、基本的に誰にとっても、ユリイカの連続だと思うんです。エンタメみたいにわかりやすく楽しめたり泣けたりするわけじゃないけど、心や感情を知的に揺さぶられて、すっと腑に落ちる瞬間がある。それはどんな国の、どんな立場の人にも開かれている。アート作品を買うお金がなくても、専門的に勉強していなくても、その人が興味を持っている限り」

アート作品は自分をうつす鏡なのかもしれない。わかりにくく、どう受け止めればいいのか戸惑う分、答えは何千通りもある。だから、自分のなかに答えを探すしかなくなるのだろう。