story 178 約束
時は流れ・・・
病院の待合室。
拓也「良かったな。」
楓「あ、あー・・・」
「本当に良かったよ。」
「葵はもう心配無いって。」
「先生が言ってたよ。」
「目が覚めなかったら危なかったらしいけど・・・」
「問題は一護だな・・・」
「今日も相変わらずだしな。」
「相当な想いだったんだろうな。」
「葵に対する気持ち・・・」
「先生は葵が動けるようになったら、一度葵に面会させてあげたらって。」
「そしたら気付くかもしれないって。」
「たぶん、葵がいなくなるのを恐れて架空の人物を創りあげてるんじゃないかって言ってるよ。」
「葵は大丈夫ってところを早く見せてあげないとな。」
「事故の時に感じたんだろうな。」
「もしかたら、葵は死ぬんじゃないかって。」
「そうだな。」
「葵ちゃんは明日にでも普通の病棟に移動出来るって言ってるし。」
「早く合わせてあげたいな。」
「少し一護の様子を見に行こうか。」
二人は一護の病室に・・・
楓「元気か!!」
一護「うん。だいぶ良くなったよ。」
「これも如月さんのおかげだね。」
「あはっ。」
拓也「・・・」
「僕、いつになったら退院出来るのかな~。」
「せっかくの冬休みなのに、早く退院して皆で遊びに行きたいな。」
「そうだな。」
「退院したらパーっと遊びに行こうぜ。」
「何処に遊びに行きたい!?」
「う~ん。」
「そうだな~。」
「如月さんは何処に行きたい!?」
葵「遊園地に行きたいなぁ~。」
「如月さんは遊園地に行きたいってさ。」
「じゃー僕も遊園地がいいな~。」
「ゆ、遊園地か・・・」
「いいな。」
「た、退院したら皆で行こうぜ・・・」
「約束だぞ。」
「ぜ、絶対に行くからな!!」
そう言っている楓の目には涙が零れている。
一護「んっ!?」
「楓、何で泣いてるの!?」
「な、泣いてなんかねーよ。」
「目にゴミが入っただけだ・・・」
その日の夜。
D.A・・・
楓「俺はもう見てられない・・・」
「一護のあんな姿見れない。」
拓也「明日になれば、治るよ。」
「葵ちゃんを面会させれば治るんだよな。」
「その可能性もあるだけで治るかどうかは解らない・・・」
「何、弱きな事言ってんだよ!!」
「お前が信じてやらないと!!」
「お前が信じないで誰が信じるんだ!!」
「一護は治る!!」
「約束しただろ!!」
「皆で遊園地に行くんだろ!!」
「あーそうだな。」
「約束したもんな・・・」
翌日・・・
「お、おい!!」
「一護!!葵だぞ!!」
「一護!!」
「何してんだよ!!」
「起きろよ!!」
「ほら、葵だぞ!!」
「変な冗談はよせって!!」
「おい!!」
「起きろよ・・・」
「は、早く起きろよ!!」
「寝てんじゃねーよ!!」
「や、約束しただろ・・・」
「皆で一緒に遊園地に行くって言ってたじゃねーか!!」
「約束したじゃねーか!!」
「一護ーーー!!!」
一護は永遠の眠りにつく。