story 154 宴の後
学園祭の後・・・
D.Aにて。
楓「俺、三上さんの気持ち解る気がするよ。」
「自分の気持ちを押し殺して、人の幸せの願うみたいな。」
拓也「俺には全然解んねーよ。」
「そんなの偽善だよ!!偽善!!」
「ただの自己満足!!」
「そうかなー」
「三上さんは本当に皆の幸せを願ってたと思うんだけどな。」
「あのなー楓。」
「人間は皆、自分が一番可愛いんだよ。」
「三上さんだって本当は沙織さんと付き合いたかった。」
「でも、何故付き合わなかったか!?」
「それは、沙織さんと付き合ったあとのリスクが恐かっただけ。」
「ただの自己防衛だよ。」
「・・・」
「拓也が言うとなんだか凄い説得力があるな・・・」
「楓はそんな事言ってるから好きな女も取られるんだよ!!」
「お前も何か!?」
「葵ちゃんとあのサッカー部の野郎の幸せを本気で願ってんのか!?」
「・・・」
楓(葵の幸せか・・・)
(考えた事も無いな。)
(って言うかやっぱり悔しい・・・)
「三上さんだって本当はすっげー悔しかったと思うよ。」
「でも、それを他人の幸せと言う名の下に自分を納得させてただけ。」
「だから、今日だって沙織さんに自分の気持ちを伝えてただろ。」
「本当は初めからそうしたかった。」
「でも、余計な事を考え過ぎて出来なかっただけ!!」
「拓也が言う事は正論だとは思うけどな。」
「三上さんの気持ちは嘘じゃ無かったと思うぞ。」
「恋愛よりも友情を取る事もある。」
「まーそれはそうとな。」
「今日、玲奈と話したんだよ。」
「ふ~ん。」
「で!?」
「バッカじゃないの!?って言われた。」
「いつもと変わらないじゃん!!」
「いや、待てよ・・・」
「いつもと変わらない!?」
「そうなんだよ!!」
「なんだか出会った頃を思い出しちまった。」
「何故だか解んねーけど、すっげー普通に話が出来るんだよ。」
「なんなんだろうな。」
「意識すればするほど、普通に話せない。」
「でもホント些細な事で歯車って元に戻るんだな。」
「何がキッカケかは解らないけど、ホント今まで通りに話が出来る。」
「玲奈も少し笑ってたよ。」
「やっぱ、可愛いわ。」
「そんなモンなんだな。」
「想えば思うほど空回りしてしまう。」
「自然体が一番だな。」
「でさー俺も今日少し考えてたんだけだな。」
「川村に告白しようと思うんだよ。」
「へー。」
「あの生徒会長さんにね。」
「良いんじゃない。」
「お似合いだよお前等。」
「やっと本気で付き合えるような気がする。」
「葵の事も忘れるよ。」
「そうだな。」
「それもいいかもな。」
「俺はまた玲奈を口説いてみようかな。」
「ふ~ん。」
「頑張れよ。」
「また振られないようにな。」
「ぎゃははは!!」
「今度は絶対に大丈夫!!」
「やっぱり俺には玲奈しかいないわ。」
「お前もそうとうな物好きだな。」
英二「また二人で悪巧みか!?」
楓「違いますよ!!」
「甘い恋愛話です。」
「ホントお前等の頭の中には女の事しか入ってないんだな。」
「それはそうと、明日行くか!?」
「明日!?」
拓也「透さんと真由美さんの結婚式だよ!!」
「あー忘れてた!!」
「もうそんな時期なんですね。」
「時が経つの早いな~。」
「拓也は!?」
「俺は止めとくよ。」
「思い出は思い出のままで置いて置きたいしな。」
「じゃー俺も行かねーよ。」
「本当は行きたいんだろ!?」
「またあの葵ちゃんに似た女の子がいるかもよ。」
「他の誰かに貰った指輪捨てに来てるかも!?」
「ぎゃははは!!」
「お、お前な・・・」
英二「じゃー留守番頼むな。」
「明日は俺いなから。」
「二人の事は宜しく言っておいてやるよ。」
楓(そう言えば、愛は今頃何をしているんだろう。)
(まだ俺の事、覚えているかな・・・)
拓也「つー事は・・・」
「明日はD.A休みだし。」
「次の日、学校も休みだし!!」
「パーっとパーティーでもやるか!!」
「皆呼んでさー!!」
「楓も生徒会長さん呼んで来いよ。」
「なんなら俺がお前等の恋のキューピットでもやってやろうか。」
英二「お前等、店を使うのはいいけど壊すなよ。」
「はい。はい。」
「解ってますって!!」
楓「たまにはパーティーもいいかもな。」