last story 神様、もし願いが叶うとしたら・・・
時は流れる・・・
楓(一護「本上さんと付き合うの止めた方がいいよ。」)
(一護「だから止めた方いいって!!」)
(一護「見ちゃったんだ・・・」)
(一護「菅野さんが・・・」)
(一護「佐々木君とキスしてるところを!!」)
(楓「何やってんだ!!」)
(楓「こんな所で!!」)
(一護「か、楓!!」)
(楓「何やってんだよ!!こそこそと!」)
(一護「えっ!えっ!」)
(楓「どうせ女のケツでも見てたんだろう!?」)
(楓「所でお前、何組よー!」)
(一護「あ、あー僕!?」)
(一護「2組。」)
(楓「あっそう!!」)
(楓「俺と一緒じゃん!!」)
(一護「ご、ごめん・・・」)
(一護「でも、本当にありがとう!!」)
(一護「まさか、本当に助けてくれるなんて!!」)
(一護「虐められてる所見とくとか言ってたのに・・・」)
(楓「ばか!!」)
(楓「あんなの冗談に決まってるやろ!!」)
(楓「でも、もう次は恐ろしくて助けられんから!!」)
(楓「一人で頑張ってね!!」)
(一護の母「何かあったら楓君に頼ってばかりで。」)
(一護の母「昔から迷惑ばかりかけて・・・」)
(一護の母「ごめんなさいね。」)
(楓「い、いえ・・・」)
(一護の母「ホント良い友達を持って一護も幸せ者だよ。」)
(一護の母「勉強もスポーツも特別出来る訳じゃなくね。」)
(一護の母「なんの取り得も無い子で・・・」)
(一護の母「なんにも自慢出来る息子じゃないんだけど。」)
(一護の母「親の私が言うのもなんなんだけどね・・・」)
(一護の母「ば、バカが付くほど優しい子だから・・・」)
(一護の母「これからもどうぞ仲良くしてやって下さいね。」)
葵「またココにいたんだ!!」
「この河川敷!!」
楓「んっ!?」
「あ、あー・・・」
「桜井君も何かあったらいつもココに来てたんだよね。」
「アイツは昔から友達が少なくてな。」
「何かあったらココで川の流れをずっと見てたんだよ。」
「ココに来ると一護に会えるんじゃないかと思って・・・」
「ひょっこり笑顔で出てくるんじゃないかと思って。」
「うん。」
「桜井君はいつでも木村くんを見てるよ。」
「ずっと側にいてる。」
「アイツ笑ってるかな。」
「いつもみたいな無邪気な笑顔で笑ってるかな。」
「もし、神様がいたらさー」
「本当にいたらさー」
「一つだけ願いを叶えてくれるとしたら・・・」
「アイツの笑顔をもう1度、見せて下さい。って願いたい。」
「今度は俺が守ってやる番だな。」
「葵は俺が一生守って行くよ。」
「一護の分もまとめて俺が守る。」
「そしたら、願いが叶うかもな。」
「で、いつかお前が笑うところ見せてくれよ!!」
「今はまだ、お前の域まで達する事が出来ないかもしれないけど・・・」
「葵は俺が命を掛けて守って行くから!!」
「天国で見守っててくれな!!」
「なー一護!!」
「神様、もし願いが叶うとしたら・・・
アイツの笑顔をもう一度、見せて下さい・・・」
THE END