story 169 願い
玲奈「離さないでね・・・」
拓也「あー。」
「ずっと一緒にいような。」
その頃
一護は・・・
一護(し、知り合い!?)
(親戚の子供か何かかなぁ~。)
(葵「一護、早くこっちにおいで。」)
ここで予知夢は終わる。
(い、一護!?)
(ぼ、僕!?)
(あの少年は僕なのか!?)
(それとも、ただ名前が同じなだけ!?)
(これって一体どういう事!?)
(ど、どうなってんだろう・・・)
翌日・・・
学校にて
楓「何、さっきからニヤニヤしてんだよ。」
拓也「・・・」
「やっぱ、彼女っていいな。」
「あはっ。」
「はい。はい。」
「良かったですね。」
「彼女出来て。」
「あれ~木村くん怒っちゃったかな!?」
「怒ってねーよ!!」
「ったくよー。」
「でも、ホント不思議だよな。」
「今までの期間ってなんだったの!?って感じだよ。」
「玲奈に触れられなかった半年間っていったい!?」
「凄い簡単な事なのに難しい。」
「1回出来ると、あとは簡単なんだけどな。」
「って、すっげーくだらない事を考えたりするよ。」
「いいねぇ~。」
「幸せそうで!!」
「俺なんか触れたいのに触れられない。」
「ホント一度出来ると次からは簡単なんだけどな。」
「その1回が果てしなく遠い・・・」
「でもよー。」
「クリスマスってのは無いんじゃない!?」
「ドラマじゃねーんだから。」
「これでハッピーエンドだったら出来すぎだよ。」
「や、やっぱりそうかな・・・」
「だってそれしか思いつかなかったんだよ!!」
「12月って言ったらクリスマスだろ!?」
「サンタさんからのプレゼントだよ!!」
「あっそ。」
「じゃー靴下でも持って行けば。」
「ぎゃははは!!」
「一生言ってろ!!」
「でも、もしサンタさんが願いを叶えてくれるなら・・・」
「一つだけ願いが叶うとしたら・・・」
「葵と一緒になりたい。」
「な~にロマンチストな事言ってんだよ。」
「ホントに願いが叶うんだったら、普通はあと2回願い事を叶えて下さいって言うだろ。」
「にゃははは!!」
「ば、バカじゃねーのか・・・」
「そんな願いが叶う訳ねーだろ!!」
「ふ~ん。」
「楓の願いは叶うみたいな言い方だな。」
「叶うに決まってんだろ!!」
「絶対に叶えてみせる!!」
「そうだな。」
「茶化して悪かったよ。」
「願い・・・」
「叶うといいな。」