story 114 早い者勝ち
その日の夜
D.A
拓也「そりゃー別に断る理由ないでしょ。」
楓「やっぱりそうかなぁ~」
「大体、断る理由が無いじゃん。」
「誘われたら悪い気しないでしょ。」
「そうだよな。」
「もしかしてまだ、俺以外の男の誘いは乗らない。とか思ってんじゃねーだろうな。」
「アイドルはHしないとか思ってるのと一緒だぞ。」
「普通なの。」
「別に楓のモノでもないんだから。」
「そう言う考え方は止めた方がいいぞ。」
「や、やっぱそうだな・・・」
「そう。そう。」
「恋愛なんて早い者勝ちよ。」
「うかうかしてると葵ちゃんの二の舞になるぞ。」
「あの生徒会長さんの事、好きなんだろ!?」
楓(好きだよな・・・)
(ただ、他の人に取られたくないだけか!?)
(なんなんだこの気持ちは・・・)
拓也「ところで、学園祭は何するの!?」
楓「あー、タコヤキ屋。」
「俺らなんてオバケ屋敷だって。」
「バカみたいだろ!?」
「今時、オバケ屋敷は無いよな~。」
「勝手にやってくれって感じだよ。」
「ふ~ん。」
「でもなんか面白そうじゃん。」
「そっかー」
その頃
綾乃達は・・・
映画も見終わり食事中。
直樹「本当に来てくれるとは思わなかったよ。」
「普通に断られると思った。」
「あはっ。」
綾乃「そんな事ないよ。」
「でも、本当に変わったよな。」
「中学の時だったら絶対誘われなかったもんなー。」
「親衛隊みたいなヤツらもいたしな。」
「変に声も掛け辛らかった。」
「そ、そんな事ないって。」
時は流れる
直樹「今日は楽しかったよ。」
「ありがとう。」
綾乃「私も楽しかった。」
「また誘ってもいいかな!?」
「う、うん。」
「マジで!?」
「じゃー今度は何処に行こうかなぁ~」
「また考えておくよ。」
「じゃ、またね。」
「うん。」
綾乃(結構楽しかったなぁ~)
(思ってたより全然良い人。)
直樹(まー今日はこのぐらいでしょう。)
(上出来、上出来。)
(あはっ。)
数日後・・・
学校にて
直樹(くっそー!!)
(どうするかな。)
(もう直ぐ学園祭が始まっちまうじゃねーか!!)
(敦と一緒に出てもうまく行きそうにねーしな。)
(結構、ルックスとかも査定が厳しいらしいしな。)
(俺が調べたところによるとあの二人組も参加するらしいしな・・・)
(敦じゃちょっと荷が重いな。)
(誰か手ごろなヤツいねーかな。)
(そう言えば・・・)
(一人いるな・・・)
(話した事ねーけど、アイツと組めたらあの二人組にも負けねーだろう。)
(ちょっくら挨拶してみるか。)