story 107 図星だね
楓「で、出た!!」
「拓也の欲しい、欲しい病!!」
拓也「なんだそれ!?」
「何でも直ぐに自分のモノにしたがる拓也の悪い癖だよ。」
「ひ、人聞き悪いな・・・」
「何でも自分の思い通りになると思ったら大間違いだぞ!!」
「その言葉そっくりお前に返すよ。」
「な、何!?」
「大体、お前のその自信って本当にどこから出てくるんだ!?」
「ボーっとしてると綾乃ちゃんもあの野郎に取られるぞ!!」
「どうせまた、綾乃ちゃんは俺しか付き合わないとか思ってんだろ!?」
「そ、そんな事思ってねーよ。」
楓(思ってんのかな・・・)
(思ってるよな。)
(川村は他の男に興味無いとか思ってるよな。)
(本当に何処から出てくるんだ・・・)
拓也「いーや。図星だね。」
「顔に書いてあるぞ!!」
「楓は昔から嘘付くの下手なんだから!!」
「もっと素直になれよ。」
楓「そんな事ねーって!!」
「おっ!!」
「ムキになってやんの!!」
「あはっ。」
授業も終わり
放課後・・・
拓也「上村 沙織って知ってる!?」
結人「聞いた事あるぞ!!」
「やっぱり。」
「お前なら知ってると思ったよ。」
「半径100メートル以内に入ったら好きになるとかって言う噂聞いた事あるぞ。」
「・・・」
「どうしてお前を経由すると噂はそんなに大きくなるんだ!?」
「半径100メートルってこの狭い学校だったら殆んど全員になるだろ!?」
「考えたら解るだろ!?」
「バカ!!」
「ば、バカってなんだよ・・・」
「そう言えば、あまり学校じゃみかけないよな。」
「もう3年だし、学校にも来なくていいんじゃないの!?」
「そりゃないだろ!?」
「流石に出席日数とかもあるだろうしな。」
「新学期になったし、ちょくちょく現れるんじゃないか!?」
「見てみたいなぁ~」
「そういや、俺のクラスに沙織さんのファンクラブみたいなのがあったような・・・」
「な、何!?」
「ファンクラブまであるのか!?」
「あー確か代表みたいなヤツがいるぞ。」
「ちょっと変わったヤツだから関わる事ないけどな。」
「ちょっと話聞いててやろうか!?」
「あー頼むわ。」
翌日・・・
昼休み
結人「おーい。佐伯。」
潤一「何!?」
佐伯 潤一(サエキ ジュンイチ)16歳
沙織ファンクラブ代表。
沙織命。
沙織の話になると口調が変わる。
「お前、沙織さんの事詳しいだろ!?」
「沙織さん!?」
「何、何!!」
「沙織さんの事ならなんでも聞いてよ。」
「もしかして、吉岡も沙織ファンクラブに入りたいの!?」
「どうしようかな~。」
「沙織ファンクラブはナンパな男は入れないんだけどなぁ~。」
「吉岡がどうしてもって言うんだったら考えても良いんだけどな~。」
「誰が入るか!!」
「えっ!?」
「違うの!?」
「同じ学校なのに全然見た事ないからさー」
「何やってんのかなって思ってさ。」
「沙織さんはめったに学校には来ないよ。」
「今は芸能界入りの為のレッスンで忙しいの!!」
「もう学校も公認だから殆んど学校には来なくても卒業出来るの。」
「大体、君達のような下等生物とは次元が違う!!」
「一緒の空気を吸おうなど言語道断!!」
「お、お前ってムカつくヤツだな・・・」
「あっ!!」
「でも、沙織さんの芸能界入りの話は誰にもしたらダメだよ。」
「まだ、極秘プロジェクトらしいからね。」
「ってお前がペラペラと喋ってんじゃん・・・」
結人(俺がそんな話、内緒にする訳ないだろ。)
潤一「あーそうそう!!」
「これも極秘だけど、教えてあげるよ。」
結人「何!?」
結人(ぜ、絶対、極秘じゃないよな・・・)
(こ、コイツの口が軽いだけか・・・)
「今年の学園祭に一大イベントがあるらしいよ。」