story 88 絶対に渡さない!!
楓「た、拓也・・・」
楓(何かあったのかな・・・)
拓也はそのまま中へ入って行く。
英二「何処行ってたんだ!?」
拓也「・・・」
透「どうせ女でも引っ掛けてたんだろう!?」
「・・・」
「ちゃんと働けよ。」
「恵さんと一緒にいました。」
「な、何!?」
透(やっぱりな・・・)
(あれは俺へのあてつけか!?)
「このままでいいんですか!?」
英二「何言ってんだ!?」
「ねー透さん!?」
「このままでいいんですか!?」
「何言ってんだよお前。」
「昨日、恵さん泣いてましたよ。」
「どういう事だよそれ!?」
透「・・・」
その頃
楓達は・・・
愛「でさ~!!」
「アイツがどうしても海に行こうって!!」
「思い出作りたいからって!!」
「で、ここで指輪貰ったの。」
「あ~あ。」
「ホントやんなちゃうよね。」
楓「ふ~ん。」
「別れもあれば出会いもあるかもよ。」
「もしかして、私の事狙ってるんじゃないでしょうね。」
「ば、バカ!!」
「誰がお前なんか狙うか!!」
「ちょっと俺の好きな子に似てるからって図に乗るなよ!!」
「あっ!!」
「ふ~ん。」
「楓の好きな子って美人なんだね。」
「そうだな。」
「お前の倍ぐらいは可愛いよ。」
楓(う~ん)
(コイツとは初めて会った気がしないな。)
(やっぱり葵に似てるからかな~)
拓也達は・・・
英二「恵が泣く!?」
「どう言う事だ!?」
拓也「恵さんの事どう思ってるんですか!?」
透「・・・」
「どう言う事なんだ透。」
「別になんでもねーよ。」
「お前らには関係ねー!!」
「それじゃー恵さん可愛そうですよ。」
「ガキは引っ込んでろ!!」
「な、なん・・・」
「お前、恵となんか関係あるのか!?」
「あーあるよ。」
「じゃー麻由美はどうなんだよ。」
「お前、本当に麻由美の事が好きなのか!?」
「どうなんだよ!!」
「別に何とも思ってねーよ!!」
「ただ、英二に取られるのが嫌なだけ。」
「お前にだけは絶対に渡さない!!」