story 59 自惚れ
結人(な、何だ!?)
(藤代と葵ちゃんが!?)
(冗談だよな!?)
(ま、マジ!?)
D.Aにて
拓也「何か大変だったんだな!!」
楓「あーでも一気に醒めた。」
「やっぱり俺が好きなのは葵かな!?」
「おい、おい!!」
「生徒会長さんはどうなったんだよ。」
「あー川村も良いんだよなー」
「お前なーそんな事言ってたらマジで葵ちゃん誰かに取られるぞ!!」
「でも最近すれ違ってばっかりだしなー」
「はぁー」
「ところでそっちはどうよ。」
「あー別れようと思ってる。」
「やっぱりこのまま付き合ってても早紀の事悲しませるだけだ・・・」
「自分では意識してないつもりんだけど、解るんだろうなー」
「アイツの笑顔を見ているとこっちが辛くなる。」
「それが良いかもな!!」
「で、最近玲奈ちゃんとはどうよ。」
「全然!!」
「同じクラスなのに距離は遠いな。」
「あんなに近くにいるのにな・・・」
英二「おい、おい!!」
「お前ら最近、顔暗いぞ!!」
「若いんだから小さな事でウジウジしてんな!!」
「英二さんに言われたくないですよ!!」
「あー俺も兄貴にだけは言われたくない!!」
「な、何!?」
カラン、カラン♪
D.Aに結人が来る
結人「やっぱりココに居たか!!」
「あっ!!英二さんこんばんは!!」
英二「おう!!結人久しぶりだな!!」
「お久しっす!!」
「ちょっと!ちょっと!!」
「聞いてくれ!!」
「大ニュースだぞ!!大ニュース!!」
拓也「あーまたか!?」
「お前の大ニュースは聞き飽きた!!」
「バカ!!今回はすごいぞ!!」
「聞いて驚くな!!」
「葵ちゃんと藤代が付き合ったぞ!!」
楓「な、何!?」
「お前出任せ言ってんじゃねーぞ!!」
「藤代ってあのサッカー部の!?」
「バカ!!嘘じゃねーよ!!」
「この耳で聞いたんだよ!!」
「お前の耳は当てにならん!!」
「出任せ言ってんじゃねー!!」
「葵が他の男と付き合う訳ねーだろ!!」
「お前あまりふざけた事言ってると殴るぞ!!」
「おい、おい!楓!!」
「そんなにムキになるなよ。」
「あー!!お前何様じゃ!!」
「葵ちゃんが他の男と付き合わない!?」
「自惚れてんじゃねーぞ!!」
「おい!結人も何ムキになってんだよ!!」
「ふざけろよ!!」
「クソッ!!」
そう言って楓はD.Aを出る
楓(あ、葵が・・・)
(他の男と付き合う!?)
(自惚れ・・・)
(冗談だろ!?)
(葵・・・)
拓也「ところでマジ!?」
結人「だからマジだって!!」
「二人が話ししている所聞いちまったんだよ!!」
「寄りによって藤代とは・・・」
「もっと近くに良い男がいるだろうが!!」
「えっ!?何処に!?」
「ここに居るだろ!!」
「あー!!」
「葵ちゃん!!」
「でも楓も自業自得だな!!」
「どこから来るか知らんが、変な自信持ってたからな!!」
「葵ちゃんは他の男とは付き合わないって!!」
「俺も思ってたのに!!」
「俺以外の男とは付き合わないって!!」
「バカ!!」
「お前の場合はただの妄想だよ!!」
「妄想!!」
「な、何を!!」
「でも拓也聞いてくれよ!!」
「ちょっと可愛い子見つけた!!」
「はぁー!?」
「お前なー!!」
「おさげが似合う女の子!!」
「ぎゃはははは!!」
「本当にお前って気楽でいいよな!!」
「バカ!!」
「今回こそはマジ!!」
「大マジやぞ!!」
「お、お前葵ちゃん何処行ったんだよ・・・」
「細かい事気にするな!!」
「おさげの女の子!!」
「お前やっぱりバカ!!」
一方
楓は
楓(葵があのサッカー部と・・・)
(嘘だよな・・・)
(葵を支えられるのは俺しか居ない!!)
(結人「葵ちゃんが他の男と付き合わない!?」)
(結人「自惚れてんじゃねーぞ!!」)
(お、俺の自惚れ・・・)
(何回同じ失敗を繰り返したら気が済むんだ・・・)
(俺はただのバカか・・・)
(何やってんだろう・・・)