story34 恋敵 | りょうの一期一会

りょうの一期一会

ifs(イフス)連載中


story 34   恋敵


 







玲奈「ねーあの山すごい綺麗!!」








拓也「えっ!?」










「はっ!!」




少し慌てた様子で玲奈は下を向く





「へーあんな笑顔も出来るんだ!!」




「・・・」




「今の声なかなか可愛かったよ!!」




「・・・」




「ねー普通に話せるのにどうしていつもはそんな口の聞き方なの!?」






「う、うるさい!!」


「しゃべり掛けるな!!」





「う、うるさいって・・・」

「自分から話し掛けて来たくせに・・・」







拓也(でも本当はあんな感じの子なんだろうなぁー)

(でも、何でいつもツンっとしてんだ!?)

(普通にしてたら可愛いのに・・・)












楓は












「おー!!」

「すげー!!」

「ちょっと見てみろよ!!」



綾乃「うわー!!」

「本当だ綺麗だね!!」

「何か心が落ち着くね!!」



「あーそうだな!!」




楓(しかしこの子も可愛いよね!!)

(どうして女の子の笑顔ってこんなにいいのかなー)

(俺ってもしかして笑顔フェチ!?)







「川村ってモテたやろ!?」


「えっ!?」

「そんな事ないよ!!」


「ちょっと聞いたんだけど!」

「川村って中学の時、生徒会長やってたんやろ!?」


「う、うん。」

「頭、良さそうやもんな!!」

「き、木村君こそモテルでしょー!?」

「あー俺!?」

「まーまーかな!!」

「でも本当に好きな人にはとことん振られるねん!!」


「へー!!」

「木村君でも振られる事あるんだ!!」




「俺なんか振られてばっかり!!」


「まー俺も悪いんだけど・・・」





楓(俺なんでこんな話しているんだろう・・・)

(川村の事ちょっと気にしてる!?)

(あー俺も本当変わったよな!!)





「でも本気で好きになる人なんてそんなにいてる!?」


「まー川村の場合は理想が高すぎるんじゃない!?」


「そ、そんな事ないよー!!」










一護「なんかあの二人仲良さそうだね!!」

健太郎「そーだね!!」

「ちょっと失敗したなーって思ってるでしょ!!」

「どう言う事!?」

「いやー、やっぱり隣座れば良かったって!!」


「そ、そんな事思ってないよ!!」


「ちょ、ちょっとしか・・・」


「やっぱり思ってたんだ!!」

「でも楓は大丈夫だよ!!」

「他に好きな人居てるから!!」



「本当!!」

「良かった!!木村君カッコイイからちょっと心配してた!!」





「恋敵なんだ!!」

「そ、そーなんだ!!」

「何か難しそうだね!!」





「えー!!」









「そ、それだけは言わないで・・・」


「ご、ごめん・・・」












しばらくすると







目的地に到着する














「あー着いた!着いた!!」

「やっぱり自然の空気はうまいな!!」

「なー!一護!!」

















(えーーー!!)

(バス酔いしてる!!)



一護(おえっー!!)




「だ、大丈夫か!?」


一護「んー何とか・・・」










拓也「よう!!楓!!」


「おう!!」

「ここに居るのを見ると間に合ったみたいだな!!」



「当たり前よ!!」

「しかも玲奈の隣に座った!!」


「ふーん。」

「それでどうだった!!」

「ちょっとは進展したか!?」


「いや!それがなかなか手強い!!」

「お前も頑張るなー!!」

「当たり前よ!!」

「男は押してなんぼやからなー!!」

「お前が羨ましい!!」

「お前を見てると俺が小さく見えるわー」

「何言ってんの!!」

「お前も人の事言えないやろ!?」


「いやーダメ!!」

「何か俺、最近臆病者になった!!」






「あ、あれ!?」

「噂をすれば玲奈ちゃんちゃうの!!」



「んっ!?」


「おー!!」

「ちょっと話し掛けてこよかな!!」





「えっ!!」




「誰!?」

「あの隣に居るヤツ!!」





「えっ!?」




「あ、あーあの人!!」




















「伊賀さんじゃん!!」


「い、伊賀!?」