九分九厘手にしていた合格を「魔が差して」逃した自分は四年目に挑みました。「択一で基準点割れすることはまずないだろう」と思ったので選択式の問題演習を多めに取り、通信講座は受講せずに独学を選択しました。「法改正」や「常識対策」の講座は受けましたが…。テキストは若干の不安はあったものの、使い慣れた前年のものを継続使用。2年で15周くらい回したと思います。過去問も同じくらい。

 

模試形式の問題集も実際の模試も択一50点以上をほぼキープ。社労士試験合格者は受験者の上位約6%ですが、その中に自分が入っている実感は完全にありました。これはいけるだろう…。

 

そして迎えた4回目の試験。コロナで実施が危ぶまれた令和2年です。

午前の選択式。問題を開いて目を通した瞬間…頭が真っ白になりました。近年の受験者の方なら記憶に新しいであろう、労働一般常識の「統計調査名クイズ」です。

 

…たしかに統計の数値は頭に叩き込んでいましたが、「統計そのもののの調査名」で来ましたか…知識が曖昧な部分をピンポイントで突かれた思いです。野球で例えると外角低めを捨てていたら3球連続で外角低めを投げられた気分でした。

 

試験会場で女性のすすり泣く声が聞こえます。やはり同じ心情の人は多かった様子。しかし後になって冷静に考えれば「労働力調査」は過去にも出題されているし、正答できるはずなのです。そこからなりふり構わずダブルマークでもなんでも使って2~3点をもぎ取ることもできず、「頭真っ白」になった自分の精神力不足だったのです…。

 

午後の択一はかなり投げ遣りになってしまい「一本釣り」(5つある選択肢を全部読まず解き進めていく手法)でサクサク解答。午後の試験時間は210分ありますが120分足らずで終了してしまい…1年目は試験時間ギリギリで見直す時間もなかったので自分の成長ぶりに驚きましたが…全ては空しく…。

 

結果は

選択式31点(労一1点)

択一式49点(基準割れ無し)

 

「労一1点救済あるかもよ」という期待もありましたが結局4年目も不合格。これで3年連続「1点足りず」の不合格です。前年もそうでしたがヘコみました…。「いったい自分はなんのために勉強しているのだろう」とも思いましたが、もはや引くことは出来ないのでした…。