↑真空管搭載の Marshall DSL1Cにするか?散々悩んで、結局、Amazonで『YAMAHA THR10II』を購入しました。
↑箱を持って「軽っ!」って思いました。
↑開封。発砲スチロールの中に入っている2つの物体は・・・
↑電源ケーブルと、そのアダプターでした。
↑発砲スチロールを取ると、商品が入っていてホッとしました。あまりに箱が軽かったので、不安を感じたのです(笑)
↑こいつは3種類の製品ラインナップの中で、ワイヤレス・システム非搭載の、一番安いモデルです。
↑片手で、というより、指一本でも持ち上げられるくらいの軽さですね。
↑裏は、こんな感じ。ちなみに、商品の横幅は約37cmです。
ダンボールの底には、↑これが入ってました。これは・・・
↑いわゆる取説類でした。上段真ん中の紙には「CUBASE」をダウンロードするためのアクセスコード(見えないように塗りつぶしました)が印字されていました。
初期型THRでは、CUBASEのインストール用CDが付属していたようですね。
それはともかく、CUBASEをタダで使えるわけですが、ダウンロード出来るのは、おそらく、お試し用の機能限定版。ちゃんと使いたい人は、購入しないとダメだと思います。
以前使っていた某社のマルチ・エフェクターにもCUBASEが付いていましたが、作業して保存は出来るけど、データの書き出しが出来ないようになっていた記憶があります(笑)
それはさておき「開封の儀」は、滞りなく終了いたしました。ちなみに、今回のAmazonでの購入明細は以下の通りです。
- 商品の小計:¥35,200
- 配送料・手数料:¥410
- 代引手数料:¥330
- 割引:-¥410(配送料・手数料が割引)
- 注文合計¥35,530
↑真上から見ると、こんな感じでございます。
↑THR10 II には『THR10II Wireless』(左手前)『THR10II』(左奥)『THR30II Wireless』(右)と3モデルありますが、自分が買ったのは、ワイヤレス機能が付いていない、最も安いモデルの『THR10II』です。
その理由は、ワイヤレス機能は要らないと思ったからです。Amazonで『送信機 LINE6 Relay G10TII セット』ですと、5万円くらいになりますし・・・
また、唯一LINEOUT端子が付いた最上位機種の『THR30II Wireless』は、5万を超えてしまう。自分の場合「5万出すなら真空管アンプ」と思ったからです。
購入の決め手になったのは、↑この動画です。「こんないい音が出るんだ!」と驚きましたね。自分が出したかったのは、この音だと思いました。
てか、↑動画のアンプ「THR10II」じゃなくて「THR10」ですね。ま、いっか(汗)
それはともかく、↑この動画のアタック音、粘り、コシ、抜けの良さは、まさに真空管アンプのような感じで、自分の理想の音に近いと感じました。
ただ、当たり前ですが↑この動画と同じ音は、出ません(汗)自分の演奏技術の低さは置いといて、自分のはギターは安物ですからね(笑)
しかし、その安物ギターでも↑動画の音に似た雰囲気の音は出てくれます。これから細かい設定を詰めて、動画の音の雰囲気にもっと近づけたいと思っています(できるのかな?)
↑また、このレヴュー動画も決め手になりました。Marshall DSL1Cで色んな雰囲気の音を出そうと思ったら、エフェクターを色々揃えなきゃならないと思いましたね。
↑これも参考にさせて頂きました。Yamaha_Japanのサウンド・コレクション動画です。
↑結局買わなかったけど、この動画を比較の対象にしました。今回は購入を見合わせましたが、次に買うならこれかな(笑)
それはともかく、ストラトをつないでクリーン・チャンネルで「ジャラ〜ン!」とコードを軽く鳴らした瞬間「こりゃ、使えそうな感じ!」と思いました。
THRは音の解像度か高く自然な音で、弾いてて飽きない感じがします。ただ、Marshall DSL1Cはもっと良いのかもしれませんけどね(笑)
まだ購入したばかりですが、一番気に入ってる点は「とても小さな音でも、良い音が出る」ところでしょうか。深夜、普通にテレビ観るくらいの音量で弾く自分にピッタリって感じです。
まぁ、ヘッドフォン使えばいいんでしょうが、ヘッドフォンして弾くの好きじゃないんです。そういう方、けっこういらっしゃるんじゃないでしょうか。
既に本格的なアンプをお持ちの方でも、リビングや寝室で、例えばテレビ見ながら遊びで弾いたりする時など、軽くて持ち運びも楽なので良いかもしれません。
また、ギター初心者で初めてのアンプ購入をお考えの方も、このTHR10IIを買っておけば間違いないと思いますし、これで練習すれば上達も早くなる気がします。気持ち良い音で練習すれば、自然と練習時間が増えますからね。
さらに、アンプ内蔵の基本的なエフェクトを使うだけでも色んな音が出せるので、とりあえずはコンパクトエフェクターを持っていない方でも十分楽しめると思いますね。
では、以下に各部を簡単に紹介していきます。
↑「AUX」は外部入力端子。iPodなどの音源再生機器からの出力を挿すわけですね。その下は、ヘッドフォン端子と「INPUT」なので説明は省略します。
「ーOUTPUTー」の「AUDIO」は「AUX」に挿した音源再生機器のボリュームを調整。
「ーOUTPUTー」の「GUITAR」は、文字通りギターのボリュームですが「MASTER」ボリュームは別にあります。
例えば「AUX」に繋いだiPodを再生し、それに合わせてギターを弾く場合、「MASTER」ボリュームを上げるとギターの音とiPodの音が同じ比率で上がってしまう。
そこで「AUDIO」と「GUITAR」ツマミで個別に調整して適正な音量バランスに調整します。この「MASTER」の他に「GUITAR」のツマミが有るのは良いです。使える機能だと思いました。
↑電源ボタンは、ギターアンプというよりAI家電っぽい感じでしょうか。自分は好きですね。
「AMP」ツマミの確認。アンプのタイプは以下の8種類。それぞれの説明文章は、製品マニュアルより抜粋しました。
●SPECIAL
ブラウンサウンドを追求した 12AX7 プリ管と 6L6 パワー管を組み合わせたアンプ。
●HI GAIN
パワフルでモダンなディストーションが特徴のハイゲイン・プリアンプを使ったアンプ。
●LEAD
マスターボリュームを上げていくにつれて、クラシックなブリティッシュオーバードラ イブへと変化する EL34 菅をパワーアンプに置いたローゲインアンプ。
●CRUNCH
ウォームなオーバードライブと、リッチな倍音のためのイコライザーを備えた、EL84 パワー管とクラスA回路のアンプ。
●CLEAN
明るく力強い中域を実現するために 6L6 パワー管と活き活きとしたローゲインプリアンプを組み合わせたアメリカンスタイルのアンプ。
と、アンプの「タイプ」は計5種類あるわけですが、さらに「モード」が3種類あります。その3種類とは「Classic」「Boutique」「Modern」です。
上記のアンプタイプの説明文は「Classic」の物です。「Boutique」と「Modern」はそれぞれに異なる設定がされていますので、これだけで3モード×5タイプ(チャンネル)の、計15通りの音が楽しめるようになっています。
また、上記の5タイプの他に、以下の3つがあります。
●BASS
じっくり歪み始める真空管の醍醐味と、ウッドキャビネットの響きが感じられるビンテージトーンのアンプ。
●ACO
アコースティックギターの音を定番の高級コンデンサーマイクで拾ったサウンドを再現。自然でクリアな音色が特徴。
●FLAT
アンプやスピーカーをモデリングしていないナチュラルトーン。ギター以外の楽器 を THR に接続するのに最適。
これらは3つは、未だ試していないのですが、アンプのモードを変えても音に変化は無いのだと思います。
↑さて、電源投入。ディスプレイに「1」と表示されていますが、写真の状態は「USER MEMORY」の1番に自分が登録した音は「Classic」モードの「LEAD」タイプ(チャンネル)である、ということになります。
「Classic」「Boutique」「Modern」のモードはどこで切り替えるか?というと、自分のTHR10II 本体にそのスイッチは付いていないんです。
う〜ん・・・。本体に切り替えスイッチが付いているのは、最上位機種のみなんです。ちょっとショックでした(汗)これって、おかしくないっすかね?
↑では、どうやってモードを切り替えるか?というと、スマホでやるようなのですが、自分はスマホ持ってないので(笑)背面のUSB端子でPC(iMac)と接続しなきゃならないのです。
↑PCとの接続にドライバは不要でした。その後、メーカーサイトより「THR Remote」をダウンロード(もちろん無料で、Mac用もありました)しました。約25MBです。
※この後、仕方なく、いい加減スマホに替えるか?と、ガラケーにオサラバしました(笑)
↑画面左上でモードを「Boutique」に切り替えてみました。なるほど、同じ「LEAD」チャンネルでも音がかなり変わります。ま、当たり前か。
また、本体のエフェクトツマミには登録されていないエフェクトを使用することもできるようです。こりゃ、ええわい。
しかし「Boutique」に切り替えると「LEAD」のボタンが画面ではオレンジからブルーに変わるものの、THR本体はオレンジ色のままなんすよね…
ちなみに「Modern」にするとグリーンになりますが、やはり本体は「Classic」のオレンジ色のままです・・・。
↑ゲインとマスター・ボリューム、音質は説明不要でしょう。
↑写真の「USER MEMORY」の「4」と「5」に、またがるように「Bluetooth」マークが付いています。
これは「4」と「5」を同時に押せば、Bluetoothの操作ボタンとして機能するようです。ちなみに、最上位機種には独立したBluetoothボタンがあるようです。
次は「TAP : TIME」「HOLD : TUNER」共用の、小さいボタンです。この小さいボタンには、マニュアルを読まないと見過ごしてしまう、重要な機能がありました。これに関しては後述してあります。
「HOLD : TUNER」は、長押しでチューナー起動。ディスプレイ表示を確認してチューニング。ま、当り前ですね。
「TAP : TIME」は「EFFECT」つまみを紹介してからにします。
↑「EFFECT」と「ECHO/REV」ツマミは見ての通りで、特に説明は要らないでしょう。
写真では「EFFECT」で「CHORUS」が選択されていますが、例えば右に回して「FLANGER」にする時「クリック感」が全く無く、音の変化というか、切り替わりが自然です。「ECHO/REV」ツマミも同様の切り替わり感覚です。
↑ちなみに自分のムスタングも、ツマミを回してエフェクトを切り替えますが「カチッ!」というクリック感があり、音は唐突に切り替わります。自分は、THRの方が好みです。
↑「TAP : TIME」に戻ります。「ECHO/REV」ツマミで 「ECHO」または「ECHO/REV」に設定している場合「TAP : TIME」ボタンを2回以上押す間隔でディレイ音のテンポを設定するようです。
これは、ムスタングと操作は同じ。これは、遊びで何回か試してみれば感覚が掴めると思います。
↑上記で「マニュアルを読まないと見過ごしてしまう重要な機能」と書きましたが、それは「TAP : TIME/HOLD : TUNER」ボタンを「3秒以上押す」ことで機能する「エクステンデッド ステレオ」です。
写真は、ボタンを3秒以上押してディスプレイに「#」が表示され、エクステンデッド ステレオ機能が「オン」になったことを意味しています。
逆に、オフにする時は3秒以上押すと、ディスプレイの「#」が消えます。
この機能は、ステレオ出力の広がり感をより強調するもので、AUX、USB、Bluetoothからのステレオ音声と「ギターのリバーブ音」にかかるようです。
↑例えば、写真のように「USER MEMORY」の「1」に保存した音の設定に対して「オン」にした場合は、メモリー番号「1」の横に「#」が付きます。
この、エクステンデッド ステレオの設定(オン/オフ)は、電源を切っても保持されます。ま、当り前ですね。
実際、どんな効果があるか?ヘッドフォンで確認しましたが、音に「拡がり」が出る感じでしょうか。例えば、CLEANチャンネルで、軽くコーラスとリバーブをかけて試せば、効果が分かりやすいと思います。
↑レヴューの最後は、メーカーサイトより無料ダウンロードした「THR Remote」を紹介します。画面を見ながら弾いてツマミを回してみれば直ぐに分かるので、簡単です。
↑画面左上で「MODERN」「BOUTIQUE」「CLASSIC」のアンプモードを切り替えます。写真は「MODERN」を選択した状態です。
その下に「COMPRESSOR」と「GATE」の設定があります。この2つの設定は、本体にツマミやスイッチは無いので、ここでしか出来ないわけですね。
「COMPRESSOR」は、説明不要でしょう。「GATE」の「Threshold」は「しきい値」で「Decay」は「減衰」の意味だとGoogle翻訳で知りました。
この効果を言語化するのは難しいですが、ツマミを回しつつ弾いてみると、音の印象・雰囲気がかなり変わります。これ、使えると思いました。
↑最下段は「ECHO」ですが、本体には「ECHO/REV」ツマミがありますが、その効果を「Tape Echo」にしたい場合は、ここを「ON」にするわけです。
本体の「ECHO」を生かす場合は、写真のように「OFF」にするだけ。他の機能も、それぞれ好みで「ON/OFF」を切り替えるだけで、とっても簡単です。
↑右半分は「EFFECT」と「REVERB」ですが、こちらも説明は不要でしょう。どのツマミも効きが良く、ツマミの動きに対する音の変化も顕著で、なおかつ自然です。この「THR Remote」には、全体的に好感を持ちました。
↑アンプモード欄右端の「CABINET」の文字の上には、現在選択されているキャビネットのイラストが表示されます。
次は、選択できるキャビネットを紹介します。THR Remote画面右上の「CABINET」をクリックすると、↑画面のようなポップアップ・ウィンドウが出ますので、そこで色んなキャビネットを試して選択するわけです。
↑この画面では「British 4×12」が選択された状態ですが、他には画面の通り「American 4×12」「Brown 4×12」「Vintage 4×12」があり、その他には・・・
↑「Fuel 4×12」「Juidy 4×12」「Mods 4×12」「American 2×12」と・・・
↑「British 2×12」「British Blues 2×12」「Boutique 2×12」「Yamaha 2×12」と・・・
↑「California 1×12」「American 1×12」「American 4×10」
「Boutique 1×12」の他に「BYBASS」が選択できます。当たり前ですが、キャビネットを変えると音もかなり変わるので、自分が求めるサウンドに近い音が見つかる可能性大だと思います。
ということで、一週間ほど弾いた感想ですが、どのアンプモードを選んでも、どのチャンネルを選んでも、そこそこ使える音だと感じました。「THR Remote」で機能させる効果も良いです。
自分はストラト派ですが、THRはストラトのストラトらしさが、ちゃんと出てくれて嬉しいです。リサイクルショップで買ったジャンク品でも良い音出るのには、驚きました。
また、どんなに小さい音で弾いても、音が良いです。これも重要なポイントですね。
木と紙で出来たウサギ小屋(笑)に住んでいる自分のようなギター弾きは、普通にテレビ見るくらいの音量しか出せませんからね。深夜でもヘッドフォンしなくて済みます。
ということで、現時点での不満は1つだけ。それはアンプモードの切り替えが「THR Remote」でしか出来ないことでしょうか。
最後に、THRの歴史を調べてみますと、以前は・・・
↑THR10
↑THR10C
↑THR10X
と、音色の異なる3モデル(10W)があったようです。THR10 IIは、この3モデルを1台にまとめ、モードで切り替えられるようにして、20Wにパワーアップした物と考えれば良いようです。
THR10IIの購入前、一瞬「中古のTHR10でもいいか?」と思ったのですが、どう考えてもTHR10IIの方がお得だと感じました。しかし・・・
↑リッキーさんの動画を見てみると、THR10でも全然悪くないじゃん!と思いました。
↑あるいは、中古のTHR5でも良いのかもしれません。
最後に、YAMAHA THR10IIを買って心の底から正解だったと思うか?それとも後悔しているか?偽らざる本心(笑)を書きます。
自分は40Wと20WのFender mustangを持っており、それらはリビングに、YAMAHA THR10IIは寝室に置いてあります。
自分は毎晩寝る前に、ビール飲みつつテレビを見ながら、何となくギターを適当に弾いて遊びます。なので、もっと安い、1万円くらいの練習アンプでも良かったかも?と思います。
↑この動画を拝見したら、こちらのアンプで十分だったかも?音だって悪くないじゃん!!と思ってしまいました(汗)
しかし、せっかく買ったんだし、THR10IIは、今後も長く使って行こうと思います(笑)