↑株式会社シンコーミュージック・エンタテイメントから出版されたこの単行本、価格は2800円+税。初版発行は2013年9月である。オイラは予約購入し、もう3回読んだかな?
「自伝」とは名ばかりで、インタヴューや対談の記事を纏めた本が稀にあるが、この本はそうではない。正真正銘、本物の「自伝」である。
オイラは以前ヤング・ギター誌を毎月購読しており、イングヴェイ特集が何度も組まれ、多くのインタヴュー記事を読んだ。なので本の中でオイラの知っている話は幾つか有ったが、内容が重複している箇所は少なく、初めて知ることが多く夢中で読んだ。
オイラが最も惹かれるのは、ギターと音楽に目醒めた幼少期からギター1本抱えてスウェーデンからロスへ飛び立ち、紆余曲折を経て初の日本公演までのストーリーが最もワクワクした。
誰に何を言われようと、そんな物は全く関係無し。自分が夢中になった音楽に寝食を忘れて没頭、というか、まさに全身全霊で、そして「俺のやり方」で打ち込んだ凄い男のストーリー、一言で言えば「痛快」である。
ギターや音楽でなくても、夢中になってひたすら打ち込める何かを見つけた人は、幸福である。その何かさえ有れば、それだけで充分に生きていける。特に、若いうちは…
いや、イングヴェイはそこそこの年齢になったが、今でも変わらず活動してるようだ。歳をとっても、夢中になれる事に打ち込んでる人もいれば、何もやりたい事が見つからず荏苒と生きている若い人もいるだろう。
結局、何事も自分次第ってこった。自分の年齢、他人の意見、社会情勢や世間体など関係ない。何を見つけて、どうするか?ってことなんだ、とオイラはこの本を読んでそう思った。
ちなみに、オイラが最初に買ったCDは↑94〜99年のベスト盤である。ヤングギター誌でイングヴェイの記事を読み、試しに聴いてみるか?と、とりあえず1枚だけ買ってみるつもりだった。
このCDの1曲目は、ABBAの「Gimme! Gimme! Gimme!」のカヴァーで「何これ?」と思ったが、オイラは11曲目の「Rising Force」のライブテイクでぶっ飛び、これは全アルバムを聴かねばなるまい!と思ったね。
それから全アルバムとライブDVDを買い揃え、一時期はイングヴェイしか聴かない時期があった。最近はブルース専門でイングヴェイは全く聴いてないのだが、またアルカトラス時代から聴き直してみようと思う。