最近 蝉がお亡くなりになる時期か

ひっくり返ってる蝉に毎日出逢う

が……今のところ8割がひっくり返ってるだけで

実は生きていたりする

ひっくり返ってる蝉が生きてたら

指にしがみつく

一回 ひらってみたらすぐ飛び立って行った蝉が

またちょっと行ったところで

ひっくり返っていたので

もう無理しなさんな……と

植木の幹にしがみつかせてやった




最後の力を振り絞り

生きようとしている

多分 何らかの事情で

ひっくり返ってしまった蝉は

自分みたいな人間に遭遇しない限り

ひっくり返ったまま 死ぬのだろう


今日もムシムシ

何としてもお盆本番は休みたいので

今日 必死にやったが

そのせいで明日はフラフラかもしれない


明日は終戦記念日

フィリピンで戦死 多分餓死した

オカンのお兄さんのフィリピンからの手紙を

再度読み返して

色々想いを馳せてみようかと想う

比島派遣垣第六555部隊 そう書いてある

調べたら色々 その部隊がフィリピンの

どこで朽ち果てたのか?わからないものかと……

検閲の判子が全部 岡田の判子が押してあるから

多分岡田の部隊だったのだろう


先日フィリピンの小島に日本兵の慰霊碑があり

その島の住民のオバチャンが毎日慰霊碑に

御供養の食べ物を供えに行ってる映像を観た


そのオバチャンは

自分の息子だと想うと当たり前みたいな事を言っていた

占領された国民のオバチャンがそんな気持ちで

毎日御供養しているのに

自分の母親のお兄さんが戦死したのに

自分は何をしとるのか?と

反省した
 

滅多に送れるチャンスはなかったのだろうか

今と同じぐらいの葉書のサイズ

余白無しでビッチリ想いや状況を

書いておられる



このサイズの中で書きたいこと伝えたいことを

纏めるのは大変なことだと想う

どのような気持ちで書いてたのかと想うと

泣けてくる

雑に適当に生きては行けないと想う


そう言えば幼い頃 しょっちゅうお婆ちゃんから貰ってたお小遣い

そのお金はこの叔父さんの戦没者遺族年金なのだ

あのレコードはこの叔父さんに買って貰っていたに等しい