気が付けば、今学期ももう中間地点です。
今学期の教科と課題について少し書きます。
今後オーストラリアで看護の勉強する方の参考になればと思います。
この記事は大学の三年コースの二年目の科目についてです。(私はDiploma経由で通常三年コースの大学の看護科二年目に編入しました)。
ただ、同じ看護科でも、各大学によってプログラムは結構変わってくると思われます。
今学期の教科は
①pathophysiology&pharmacology 2(病態生理学&薬学)
前学期と引き続きbiology系の教科
主に慢性病の病態生理学と薬学について
課題では喘息の病態生理的メカニズムと診断・治療法を詳しく、パワーポイントでconcept map(概念地図?)とレポートにまとめました。
②Chronic Nursing Practice(慢性病看護)
座学では慢性病の看護や治療の補助の方法、
実技では慢性だけじゃなく、引き続き急性の内容もやりました。
実技試験二つありました。
論文課題は、シナリオを読んで、ある慢性病を診断された患者の現在の症状と生活への影響、症状を悪化させている日常生活の中の問題点、適切な患者教育のトピック、具体的な患者教育の策や方法
をまとめました。
③Child and Family Nursing(小児・家族看護)
子供の健康な発育・成長過程について、妊娠前後の女性特有の心身の健康、
色々な家族の問題(病気や健康の問題だけでなく、環境や社会的ことも含めて)の及ぼす心身への影響と適切なケアや委託の仕方、看護師の役割など。。
課題の論文では、たくさん問題を抱えたある家族のシナリオを読み、
パート1では家系図をパワーポイントで作り
文章で家族の構成や拡大家族との関係、家族としての強みをまとめました。
パート2では
家族内の問題を二つピックアップして、その問題についての背景、問題改善のための目標、目標達成のための看護師として適切なケアや委託の詳細、目標を達成したかはどう評価するか、をまとめるものでした。
家族内での問題というのは、この科目では、病気や医学的な問題ではなく、
メンタル面や環境、社会的な問題、家族関係、妊娠や出産前後の女性が抱える問題、子供の成長過程での問題などから選ぶものでした。
④ Mental Health Nursing(精神看護)
精神病患者の看護師としての心構え、役目、患者の看かた、治療介助等についてです。
課題は、また論文で、シナリオを読んで、その患者さんの精神病の症状を引き起こしたとおもわれるbiopsychosocial factors(生物学的、心理的、社会的要因をまとめ
看護師としてのケアや関わり方、
シナリオの内容で、発生する可能性のある倫理的な問題を分析してまとめました。
どの課題も、もちろん、書いてある文・内容一つ一つをバックアップする文献、リファレンスを探して添えなくてはいけません。
文字数は2000wordsでした。書かなきゃいけない内容全部触れて、in text references 入れると2000てけっこう少なくて、たいてい文字数オーバーして削ることになります。
今学期の科目、
主に精神看護と家族看護の教科では
病気や治療法、看護師にできる診療・治療介助の業務についてだけでなく
現在や過去の病気や体調の変化が身体や、心、社会生活、周りの家族に及ぼす影響、
年齢、性別、家族の有無、家族のバックグラウンド、社会的立場、その人の性格、能力、生活スタイル etc
そういった色々な要因とその人の心身の健康や疾患との関り
看護師としてそういったことを考えることの重要さ、
アセスメントの仕方
看護師としての関わり方
患者の教育や適切な委託先
などを、よりメインで勉強しました。
前にいた大学カリキュラムは、オーストラリア(QLD?)で必修だと思われる教科(病態生理、薬学、精神看護、法と倫理、リサーチ等)以外の教科は、プロフェッショナルな看護学1,2,3,4、、、みたいな感じ分かれていて、
どちらかというとエビデンスベースでの病気や治療法、看護師のアセスメントや治療介助にフォカスしている感じでした。
私は日本での看護経験もなかったから
看護の勉強ってこういうものなのかなって思っていたのですが、、
今の大学に転校してから二学期勉強して
この記事で少し触れたような
患者一人一人をよくみてよく考えて看護師として何ができるか、どう関われるか、
みたいな内容も
看護の重要な部分だと
TAFEではなかったような内容
こういうのも
教えてくれるんだってことがわかったのは良かったです。