世界選手権出場をかけた「フィギュアスケート全日本選手権」。




結果は周知のとおりだ。




しかし、世界選手権出場にはいささか疑問がある。








選から漏れた鈴木明子選手



彼女は現在世界ランク2位である。(真央ちゃんは6位)



グランプリシリーズでもミキティとのセットだったため2位が2度。



グランプリファイナルでは村上佳奈子には遅れたが、



ミキティを上回る4位だった。







今回の全日本での4位の採点に不満はあるが、これは採点競技だから仕方ない。







真央ちゃんへの応援は変わらないが、



彼女はグランプリシリーズでは8位、5位と精彩を欠き、



ファイナル進出を逃した。



確かに本来の力を出せば鈴木選手よりも上だろう。



しかしそんなことは誰にでも言えることだ。



今シーズンの成績を最大限考慮するのであれば、



真央ちゃんの世界選手権出場は「優勝」以外なかったはず。








今シーズン安定して上位を成績を収めてきたのは鈴木選手のほう。



だったら全日本で表彰台を逃しても、鈴木明子が選ばれるべきではなかったか。







「国民的人気」があり、多くの人がその復活を望んでいたことに異論はない。



自分もやはり真央ちゃんのトリプルアクセル成功は嬉しかった一人。










だが、今シーズンの成績であれば、


明らかに鈴木明子選手のほうが上なんじゃないの?



そんなことだったら初めから


「全日本選手権が一発勝負」と言ってくれたほうが選手のため。










彼女を見ていると、中野友加里を思い出す。



最高潮の時に人気がある選手が優先され、オリンピック出場を逃した。



ましてやその人気ある選手は大惨敗を喫した・・。



あの時は中野本人が一番悔しかっただろう。









もし、今シーズンの成績が真央ちゃんと鈴木明子選手が逆だったらどうだっただろうね。



真央ちゃんが2位が二度で安定していて、鈴木選手が精彩を欠き、



しかし全日本で2位になったら・・・。







それでも真央ちゃんが選ばれただろう。



現在のフィギュアスケートは、真央ちゃんとミキティが中心だからね。





結局この2人はよほどの絶不調でない限り、日本代表の座は安泰なのだろう。







こんなことなら、柔道で取り入れられているランキングポイントを採用したほうが選手の励みになる。



採点競技であり、選考もすべて人の「思い」だけでじゃねぇ・・。








オリンピック出場をかけた鈴木明子のフリースケーティングの感動は忘れない。



あんな情熱ある演技ができる選手なのである。






実力があっても、力を出せないシーズンは選考から漏れる・・。





こういった本来の実力主義にしておかないと、



フィギュアスケートもただの人気取り競技に変わっていくだろうね・・。