宮崎県での口蹄疫蔓延。
感染力が強く、牛よりも豚のほうが多く殺処分されている。
口蹄疫感染拡大となったとき、
赤松農水相が外遊をしており、その点が「無責任だ!」とアホメディアは叩いた。
しかし、どこかおかしくないか?
酪農農家は「牛の顔を見ると涙が出る」と嘆いているが、
そもそもこれらの牛や豚は家畜であり、天寿を全うできるわけではない。
子牛は10ヶ月で売らないと価格が下がる。
子牛のうちに売って殺してもらったほうが金になるからだ。
彼らは、牛の命が悲しいのではなく、金にならないのが悲しいだけ。
皆牛や豚の命が可哀想なんて思っちゃいないって!
可哀想だと思うのなら、牛肉や豚肉を提供できないでしょ。
あまりにもキレイごとで済ませているわな。
こんな話を聞いたことがある。
生きている鶏をあてがわれ、それを「食える状態にしろ」と言われる。
「そんな惨いことはできません」と反発する。
すると
「鶏を食うだけ食ってそれを殺せないとはいかがなものか。
自分だけは手を汚さずに鶏の肉だけを食いたいとはあまりにも自分勝手だ」と叱咤される。
酪農農家の人たちはそれを進んでやっている。
彼らのおかげでわれわれはスーパーで肉を買って、家で食べられるのである。
しかし、「牛の顔を見ると涙が出る」ことと
「牛が金にならない」ということを同列にすることは、理論破綻に他ならない。
生き物を飼っているのなら、感染病に細心の注意を払うのは当然である。
ましてやそれを「生活の糧」としているのならその責任はさらに重くなる。
ここに国の瑕疵がどこにあると言うか。
感染したのは酪農農家の責任であり、そこに国の責任はそもそもあるわけがない。
「自由競争」の日本で、いちいちそんなことを国の責任にしていたら、
人は物を自由に生産し、自由に販売することなどできなくなる。
中越地震で、山古志村の鯉などの魚が壊滅的な被害を被ったことがある。
これはまさしく不可抗力であるにもかかわらず、
業者の人は泣き寝入りしかできなかった。
それなのに感染で「補償しろ!」の大合唱はあまりにも身勝手としか言いようがない。
今回の口蹄疫は天災なのか?
紛れもなく人災である。
それなのに、国の責任だけを問う報道はあまりにも捻じ曲がっている。
ゆで卵知事も、記者会見で被害者ズラしているが、
役所の対応の怠慢さが招いた事態であることを認識しているかどうかははなはだ疑問だ。
彼も一生懸命対応しているのだろうが、
国の対応待ちの姿勢に、最後は国の対応の遅れを嘆くことになるだろう。
自分の地元での「瑕疵」など一切触れずに。
国民のために肉を提供してくれているのに、
それはあまりにも酷い意見だという人もいるだろう。
しかし、彼らは仕事でやっている。
そして皆仕事を持っている。
その過程で何らかの瑕疵があったとき、
その責任は生産者や小売業者が負うのが当たり前なのである。
酪農農家だけが補償対象になることのほうが間違っている。
生産ができなくなれば値が上がり、そのツケは国民が負うことになる。
大変なのは生産者だけじゃない。
消費者だって被害者なのである。
野菜だって天候不順で高価になっても補償なんてしてくれないでしょ。
皆そうやってリスクを負って生産し、生活しているのである。
そこに国の責任を追及するような報道に何の違和感も覚えないアホ国民。
そして今回の農水省の口蹄疫の対応マニュアル。
イギリスでの大感染を基に作られたそうだが、
これは自民党政権時代に作られたものであることも報道されない。
対応が遅いとボケ野党が突っついているようだが、
コイツらの厚顔無恥の姿勢は果てしない・・。
アホメディアのアホな報道に流されて、アホ国民ばかりが増殖するのも分かるわな・・。