二所の関一門という「派閥」を離脱して、


「新党」を結成し理事に立候補した貴乃花親方が、


「他党」からの造反を誘い、見事に当選を果たした。








いつぞや執行部を猛烈批判して総裁選に立候補して落選したボンボン議員とは、レベルが違うわな。




コイツは結局離党もせずに、いまだに政党の看板を背負わなきゃ生きていけないノータリンだった。








やるならこうして信念を貫かなきゃ、道は開けてこないことを実証した。






それにしても協会の運営を担う理事が、


一門という「縛り」に身動きできず、


「なぁなぁ」で無投票で決まってきたことが異様だったんだろうね。






これじゃぁ、どこその政党が密談で首相を決めてきたのとまったく変わらない。





こういった体制は昔から日本にはずっと存在していた。



悪しき日本の慣習を打ち破ったことは大きな意味があるだろう。








貴乃花親方が言う「改革」はどういったものか、これから明らかになっていくだろう。



しかし「一理事」に過ぎず、どれだけのことができるかは未知数だ。



伝統という「旧態依然」の角界で、「改革」が進められるか・・。



まぁ、これをやらないと彼が当選した意味も薄らぐ。







今の貴乃花親方はうまくマスコミを使っているようにも思える。



世論を味方にしていくことは今の相撲界には必要なこと。



彼は頭のいい人だから、冷静に立ち回っていくような気がする。







問題は山積している。



このブログでも取り上げた「泥酔朝青龍暴行事件」も然り。




大麻問題にしても、八百長疑惑にしても、


決着を見たのだろうが、外野から見ればこれも「なぁなぁ」で終わらせてしまった感は否めない。




日本伝統と豪語しながら、横綱や大関は外国人で占められている。



日本人の若手といわれる力士たちも伸び悩んでいる。








国際化を進めたのは相撲協会に他ならない。




それなのに「日本人はだらしない」と平気で言うのもどこかずれている。




だらしないのは上が上だから。




何かあっても責任を取らず、逃げ口上ばかりの体質の中では、


何も分からないまま相撲道に精進する外国人のほうが集中できるってもんだわな。










そして横綱という最高位を汚した朝青龍の処分は早急に決着させるべき。



傍若無人を見逃してきた理事会の責任は重い。







本来なら、横綱の品格を問う立場の人間たちの品格も問われなきゃいけないと思うけどね。








理事会の毅然とした態度と「改革」が実行されないと、


昔からの相撲ファンは、どんどん愛想をつかしていくことになる。





「昔は良かったね」という言葉の中には、


ただ懐かしいということではなく、


昔に学ぶべき点が数多くあるのだということなのだろう。






こんな時代だからこそ、


「温故知新」であることが大切なのかもね・・。