読者さんの「エンジュ」 さんのブログで知ったが(ネタ、いただきました!)、


京都大学で「社会常識」の授業があるという。




興味があったので調べてみた。





近年、薬物での逮捕者が出て、



『「人間としての基礎的な教育」に重点を移し、全学共通カリキュラムとすることを決定。


教育・研究の質の向上などを目指し、


2010年度からの6年間を期間とする「中期目標・中期計画」に盛り込むことにした。』



ということだ。






これだけ読むといかにも大学らしい教育だが、


内容は「自転車のマナー」や、


自分の将来像をイメージさせるキャリア教育や、カルト集団、


自殺願望への対処方法などのメンタルヘルス教育も行うということだ。






いつから大学って、こんな至れり尽くせりになったんだろうね?






大学なんて、高校を卒業してさらに上の学問を学びたい人が行く機関だったはず。



自分でやりたいことを見つけ、


自分でスキルアップする所が大学なんじゃないのかな。







命の大切さなんて、18過ぎて改めて学ぶモンじゃない。


すでに知っていて「当たり前」のこと。




そもそも「命」の大切さは小学生だって知っているよね。




それにそれ教えられるものじゃなく、自分で感じるもの。


これからの人生の中でもそれを感じることもあるだろう。




だいたいバーチャルなゲームの世界で、死んだ人が簡単に生き返ることに慣れ、


またホラー小説や映画にハマっているヤツに、


「命」の大切さなんて教えてもまったくの無駄。




そんな学生の数はかなりなモンでしょ。




「命」の大切さを知っている学生だけが真面目に聞くだけだよね。




その「講義」も心理学の専門家だのが、偉そうにブルだけでしょ。




そんなくだらない講義をするくらいなら、


生きたくても生きられなかった人の実話の映画でも見せたほうがはるかに効果があるってものだ。






幼い頃から「あれは危ない」、「これは汚いから触っちゃダメ!」、


「大人しくしているからゲームやらせておけば楽」なんて、


何の痛みも感じさせない育て方をしているバカ親がいるからこんなことになる。





幼稚園や保育園でも「フード付きのトレーナーやジャケットは危ないから禁止」なんて、


まったく聞いていてアホらしい。


これもバカ親たちが文句を言ったからだろう。




「ウチの子がフードを引っ張られて怪我をした」とか何とか文句言って。




着せたのはテメェだろうが!




そういった危険なことを覚えることをみんなバカ親たちが奪って、


こんな大学の授業に結びついてきたんだろうね。





自転車のマナーだって同じ。



無灯火のバカはいるわ、信号無視のアホはいるわ、


こんなことを大学生になって教えてなんになる?





効果がまったくないなんて言わないが、


「大学が教えてくれるからアタシは何にも教えなくていいのね」というバカ親が増えるのも確実だ。




子供の頃から自転車の乗り方を教えるなんて親の義務。




これで大学生が自転車事故を起こしたら、


「いったい大学で何を教えているんでざ~ますか!」って怒鳴り込んでくる、


超モンスターバカ親が出現しそうだわな。






事故は相手にも損害を与えるものなんだから、


子どもがうるさいと思うくらいにマナーを言うのは当たり前だ。






ウチの息子も来年から大学生になることが決まったが、


さまざまな新しいことへの期待と不安が交錯しているのが手に取るようにわかる。





裕福とはいえない我が家では、奨学金を使わないと、とてもじゃないがな学べない。



息子には楽をさせてやれないが、


このことが息子にとってプラスに働くと願っている。



事実、奨学金の件は本人がよく分かっているし、


これからはアルバイトをしないと何も買えない、どこにも行けないということも。



親が頼りないから、息子は早く自立心が養われるかも?






金はないが、「社会常識」の部分はうるさいと思われるくらいに言っている。


息子も「いちいちうるせぇな・・。」とつぶやいていることも知っている。




しかし、親なら「言っておく」ことだ。


子ども機嫌が悪くなろうが知ったこっちゃない。




ご機嫌とりをして何も言わずに、


我が子が被害者になったり加害者になったら、機嫌どころの騒ぎじゃないんだから。






天下の国立大学が、こんな「ガキに教えるようなこと」をやらなきゃならない時代なんだろうね。





本当に日本は「心の貧しい国」にどんどんなっていくようだ。




「ゆとり教育」の弊害は本当に根深いと感じるよね・・。