【経済深層】ヤミ化する金融業者、“融資難民”も続出 改正貸金業法の衝撃
脅さず年利80%…「ソフトヤミ金」暗躍 市民や零細業者、不況で頼る
この二つの記事を読んで、とてもじゃないが他人事とは思えなかった。
止むに止まれずこういった「ソフトヤミ金」に手を出さざるを得ない人がたくさんいる、
「豊かで貧しい国、ニッポン」。
中にはギャンブルで大金をはたいた自業自得のアホもいるだろう。
しかし事業を続けるために致し方なくここにいってしまう人もいる。
銀行に行っても相手にされず、
モ○ットや○イクなどの消費者金融も貸してもらえなければ、
「現金」が今すぐに欲しいときには「ヤミ金」に手を出してしまうことになってしまう。
実際、ある消費者金融の会社から借り入れを止められたときには考えた。
「今ないと他の返済ができない・・。」
つまりは、借金を借金して返済していたのである。
もうこうなったら絶対に減らない。
14.5%だからまだ楽・・なんて考えていたんだよね。
300万借りたら、金利だけで45万にもなる。
ここだけで5年の借り入れを繰り返していた。
ざっと見積もって、返済の金利だけで
225万にもなる。
他にも100万とか50万、20万、10万と限度額一杯になるまで借りていたから、
おそらく金利だけで400万近く払ってきたんじゃないかな。
振り返ってみれば、なんてアホなことをしていたんだろうか・・。
きちんと計画を持って、金融機関に相談していたら、
現在ある銀行の融資もここまで膨らむことはなかっただろう。
でも、銀行の金利は0.5%と、2.5%。
確かに金利には変わりはないんだが、元金がきちんと減っていく。
10万返しても、そのうちの4割近くが金利だったんだから、
それを考えれば、「借金が減る」感覚は全く違う。
それになんと言っても「返済に追われる」というあの恐怖にも似た思い。
本当に夜も眠れない。
自分の弱さから手を出した「カードローン」。
定期も教育資金もすべて解約して、それでも足りなくなるまで続けた今の事業。
やっとカードローンから開放されたが、
まだまだ銀行の借り入れは残っている。
大企業は苦しくなれば、「公的資金」という税金で助けてもらえる。
しかし個人事業は、そうはいかない。
自分で何とかする以外は方法はないのである。
でもこういったことを通して教えられたのは、
生きている以上、家族でも弁護士でも、誰かしら相談できる人はいるということ。
自分の場合は兄だったし、区議もいた。
そして区の融資相談にも行った。
取引先の懇意にしている社長にも相談したくらい。
「恥ずかしい」なんて言っているうちはまだ余裕があるだけ。
そんなモン関係ないくらいに切羽詰ったら、恥ずかしいなんて言ってられない。
人は困ったら「相談」するという「知恵」を持っている。
一人で考えても、借金返済でアタマが一杯なのに、
新しい、良い考えが浮かぶわけがないのである。
だから、暴利をむさぼるカードローンや、ましてや「ヤミ金」などに手を出す前に、
誰かに相談することが大切だ。
「こんな仕事、もう辞めたい・・。」
何度思ったか。
でもしがみついているんだよね。
なんでかな?
やっぱりこの仕事が好きなのかな?
それとも「このまま終われるか!」っていう意地みたいなものかな。
今このときでも明日の資金繰りに困っている人がたくさんいるだろう。
「明日は電気代の引き落としがある・・。明後日は子供の授業料が・・。
1週間後にはあそこの返済がこんなにある・・。
ああ、もうどうしよう・・。」
そんなときに金利が高いなんて考えられないんだよね。
だって、どこも貸してくれないんだから。
その時点で「なんでこうなった?」なんて責められたらキレるだけ。
説教されても聴く耳なんて持てるはずもない。
事業が行き詰って苦しい人の気持ちは痛いほど分かる。
でも銀行以外の借金に手を出す前に誰かに相談して欲しい。
きっといるはず。
取引先だって構わない。
続けたいという気持ちがあれば、ヒントをちゃんと与えてくれるものだ。
こんな事態なのに、駆け込みで天下りなんぞをしらっとやっていやがる官僚ども。
多額の税金をテメェの私利私欲のために平気で使っている。
コイツらの贅沢な暮らしのために税金を納めているわけじゃない。
納めている税金は、困っている人のために使うようになるべきだ。
ただ、それだけのことなんだけどね・・。