6月だけでもマイナス8.8%の落ち込みである。
金額にして、約513億円。
こんなことが16ヶ月も続いている。 考えただけでもすごい売り上げの落ち込みだ。
それに比例するように自分の店も落ち込みが激しい。
分母が小さいから金額自体は小さいが、
個人事業ではかなりの大きな数字である。
高級志向のものは売れているというが、宝飾品の売り上げも二桁の落ち込み。
紳士服なんて、まったく下げ止まらない。
支えていた婦人服や雑貨の売り上げも、もう神話はなくなった。
日本が元気になるには、消費が上向かないとどうしようもない。
安心して買える所得や、また買っても収入が安定しているという安心感がないのである。
これも行き着くところ、政治のあり方が完全におかしくなっているからである。
自分たちが働いて納めている税金が、官僚や政治家の「サイフ」となって好き勝手に使われている。
年金だって同じ。
国際貢献という大儀名分の下、自国が苦しいのに外国にいい顔をしようとして、
バンバンお金をあげてしまう。
いまだに「無料のガソリンスタンド」は継続中である。
普通の生活ができればいいのだ。
何も車が欲しいとか、家が欲しいとか言っているわけじゃない。
税金の「搾取」だけを繰り返し、
なぜかそれを使う人間たちが楽しているからおかしくなるのである。
もちろん個人の努力が一番だ。
外部だけに要因を求めても答えは出ない。
しかし、実感するに、どうもそれを超えたところにも原因がある気がしてならない。
自分自身が税金だの年金だの保険料だの払っているだけでお金がなくなるのだから。
これに高校の授業料などの教育費を払ったら、まったく残らない。
もっと稼げばいいんだよ!
・・って、言われるから、どうしようもなくなって心が折れる人が増えるんだと思う。
だから民主党の「高校無償化」には大きな期待をしてしまうのは当然でしょ。
テメェたちが好き勝手に税金の無駄遣いをしているくせに、
一般庶民への恩恵を阻む理由なんてどこにもない。
天下りや渡りに使われる税金を全部回せば事足りることだ。
反対するヤツの気が知れん!
そういった普通の生活の安心感があれば、
また百貨店に行って買い物がしたくなる人が増えてくるのだ。
日本の消費動向の変化は間違いなくある。
「百貨店神話」はすでに崩壊しているかもしれない。
しかし百貨店は「腐っても鯛」なのである。
国民が安心して消費できる社会をまた再構築しなければならない。
一人ひとりの1票にそれがかかっているということを肝に銘じるべきである。
他人事はダメよ、他人事は・・。