以前、「こんなババァ、見たことない! 」というタイトルで書いたことがあったが、


今回は、見たことないバカ夫婦のご紹介をしよう・・。






それは、1週間前くらいのことだった。





初めは「おばあさんか?」と思うほどの女性が乳母車を押して入ってきた。



後ろには旦那らしき男性。



どうやら高齢出産での初めての子供らしいということが分かった。(聞いたわけじゃないけどね)






店の中をゆっくり進む。



「可愛いわねぇ」


「ウン、可愛いね」



まぁ、普通の夫婦の会話。




そこでその女性、帽子を手に取る。




ごく普通のお客さんは「被らせてもいいですか?」と聞く。


でも、聞かないでそのまま被せた。


(たいていこういう人は買わない)




そのあとのひと言がこれだぁ・・・。(ワン、ツゥー、スリー・・・ってか?)















「うあわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、可愛い! 可愛いねぇ! なんでそんなに可愛いのぉぉぉぉぉぉ!」


(113デシベルぐらいの声と想像してください)




「うわぁぁぁ! ホントだ! 可愛いなぁ!」


(旦那も同様です)





そのひと言で引いたが、その後がまだある。




これだぁ・・・。(ワン、ツゥー、スリー・・・ってか?)









なんと、そのオバサン、足をばたつかせ、乳母車に覆いかぶさった!


「可愛いのね! (一歩前に押す)」


(68デシベルの声)




またばたつかせ、


「可愛いのね! (また一歩前に押す)」


(72デシベルの声)




更にばたつかせ、


「可愛いのね! (またまた一歩前に押す)」


(83デシベルの声)




まだばたつかせ、


「可愛いのね! (またまたまた一歩前に押す)」



(90デシベルの声)






まだばたつかせ、


「う~~~~ん~~~~。 かわいいのねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」



(いったん67デシベルまで下がって、一気に120デシベルに急上昇!)















うるせぇんだよ!


テメェら、エエ加減にせいよ!









その間、年下と見える旦那は、嬉しそうに「可愛いなぁ!」を連発。








そのあと帽子は何もなかったように戻し、今度はクツを手にとった。



そこで初めて声をかけたが、「えぇ・・」だけ。(テンション低っ!)






ほかの場所にも帽子は置いてあるので、次はそこへ。





悪いことに、そこには全身が映る鏡がある。(普通は役に立つんだが・・。)




その子供は1歳前後だから、その場所にある帽子は明らかにサイズは大きい。




でもお構いなし。




デカイ帽子でも被せる。




鏡に映るから、更にテンションが上がる。










「可愛いのねぇ! こっちは? あ! これも可愛い!


じゃ、こっちは? これも可愛いわねぇ!


どれも似合うわよね?  ホント○○ちゃん、何被っても可愛いわねぇぇぇ!」


(この段階で測定不能)






まぁ、こんなこと何べんも繰り返して、バカ夫婦の会話は続いた。




会話といっても「可愛い!」の連発だけ。










オレなんか完全に無視!



テメェらの世界で大はしゃぎだけして帰っていった・・。




もちろん何も買わずに。










いつも思うんだが、店に来て「可愛い」をやたら連発する人って、本当に買わない。


統計を取ったわけじゃないが、ホント買わないね。




普通は服を見て「可愛い」を言うよね。


それは「服は可愛い」ということで、とりあえず「私はこの店は嫌いじゃないよ」と、


店員にそれとなく伝えているのだろうと思う。




つまりは「自分をよく見せたい」という心理が働いているのだろう。




あとは「可愛い」の連発は、「私が着たら可愛い」という自己主張のようにも思う。


服を通して、「私は可愛いのよ!」と言っているようなものかね?





だから「可愛い!」は自分自身のことをいっているに他ならない。


きっと誰も言ってくれないから、服に「可愛い!」をいうことで自己満足を得ているんだろうね。








まぁ、このバカ夫婦は、我が子可愛さだけなんだろうが、


それにしても人前でよくあんなことができるわな。










そしてオレは感じた。



こんな親が近い将来「モンスターペアレンツ」になるんだということを・・。