海賊対処法案:衆院通過 野党、足並みそろわず 民主、「二また」見透かされ
いいのか?
このままこんな憲法違反法案が成立して。
あらためて「憲法第9条」を読んでみる。
第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
自衛隊さえ憲法違反なのに、この「海賊対処法」は
日本に無関係の外国船も防護
警告を無視して近づく海賊船への危害射撃を容認(武器使用基準の緩和)
となっているのである。
一体何なの?
日本の最高法規に謳われている条文を完全に無視して、
自衛隊はいつでも武器使用ができるという「軍隊」として機能させることを目的としているのである。
戦後64年目にあたるこの年に、また日本がいつでも戦争できるように仕向けているとしか思えない。
ソマリアでの海賊は、国の貧しさからこのような行動に出ている。
仕事がないから、物資を豊富に積んでいる船を襲っているのである。
根本の問題に突っ込まず、上辺だけの海賊征伐なんてほとんど意味がない。
いずれは海賊の船も武器を装備し、本当に日本の「軍隊」が、
他国の人間を殺してしまう事態が起きるのである。
こんな海賊対策のために多額の税金を使うなら、
ソマリアの経済の建て直しに、日本が一役買うことに使うべきだ。
襲われればモノが日本に届かない。
それは必然的に物価上昇に跳ね返ってくる。
それで大層な船を何隻もソマリアに送り、海賊退治なんてしても堂々巡りになるだけだ。
どうしてこうも、アメリカ追従の政策しかできないのか。
野党も野党だ。
なんでこんな法案をあっさりと通させてしまうのか。
参議院でも審議を徹底的にせず、60日ルールも使わず拒否するだけの様子。
そうなれば衆議院の案が通ることになる。
どいつもこいつも選挙のことばかりで、国民のことなんて何にも考えちゃいないじゃないか!
日本をまた戦争できる国にしたいのか?
世界で唯一の被爆国という悲しい現実はもう過去のものなのか?
なんで「平和憲法」を絶対に守ることができないのか?
そんなに世界各国追従でしか日本は生きられないのか?
日本各地で起きた大空襲、広島、長崎への原爆投下、
本土決戦の盾にされた沖縄・・・。
この現実に起きたことをまた繰り返す国にしたいのか!
大げさなんかじゃない。
日本が武器を持てば持つほど、使えるようにすればするほど、
日本を攻撃する理由が他の国にできることが分からないのか?
戦争の痛みは今の政治屋連中のほうが知っているはず。
でも今の政治屋は、先日も書いたが「世襲」の苦労知らずのボケ連中。
親の苦労も分からず、その上に乗っかっているだけだから、こんな法案にも関心がない。
あるのは「土下座外交」のみ!
政党に属さない気概のある政治家なんて、今の日本にいやしない。
この時代、「後藤新平」のような真の政治家がいれば、こんなくだらない政治を打破できるんだが・・。
われわれ国民が唯一参加できる「選挙」で、
自己保身だけを考えている政治屋を国会から追放しなければ、
次世代には「徴兵制」復活も絵空事ではなくなってしまうだろう・・。