1月の放送開始以来、1回も欠かすことなく観続けた「篤姫」。
何でも終わりがあるが、一人感慨深いものを感じてしまう。
思えば6代将軍家宣の御台所であった、熙子(のちの天英院)を知り、
大奥に深く興味をも持ったことが、「篤姫」を観るきっかけとなった。
その番組は「その時歴史が動いた」である。
諸説あるが、8代将軍吉宗を誕生させたのは、この天英院なのである。
大奥が将軍決定に大きな力を持っていたなどまったく知らなかった。
もともとは甲府藩主であった家宣と妻熙子。
仲睦まじい夫婦だったが、将軍、御台所となってから会うこともままならず、
側室まで存在し、その側室がお世継ぎを産んだことから、熙子は家宣と疎遠になってしまう。
側室の名は、「お喜世の方」。のちの月光院である。
家宣死後、不仲であったが、月光院の腹心の絵島が大奥の門限に遅れたという「絵島生島事件」後、
月光院の権威は失墜し、その後の関係は良好になったという。
お喜世の方が産んだ7代将軍家継は早世したため、天英院は次期将軍に吉宗を推挙する。
はじめは難色を示していた吉宗だが、天英院のひと言が吉宗を将軍へと導いた。
大御台所としての立場を最大限に生かし「これは先代将軍家宣公の御本心なのです」と告げた。
そして徳川家は将軍不在という危機を逃れることができたのだと言う・・。
平和な江戸時代で文化も栄えたが、決して順風満帆な時ばかりだったわけでない。
そんな徳川幕府で大きな存在であった「大奥」。
今までは女性がたくさんいて、給仕をするぐらいにしか考えていなかった。
日本人なのに、そんなことを知らなかったことが恥ずかしいくらいだった。
こんな思いを抱いていたので「篤姫」は全部観ようと決めた。
できれば主演は池脇千鶴であって欲しかったが、宮崎あおいも良かったな。
彼女も女優として大きく成長したことは誰もが認めるところだろう。
しばらくは「篤姫」のイメージがから抜けられないかも知れないが、
それも今後の彼女の努力次第で新しい「宮崎あおい」を作っていくことを望んでいる。
そして今日はいよいよ最終回。 30分の延長である。
予告編を観てすでに感動が少々・・。
母と兄との再会、小松帯刀の死、和宮(静寛院)との今生の別れもある。
今までは幾島との別れが一番涙を誘ったが、今日はハンカチ無しでは観られないだろうな・・。
家族には「やっと終わるか・・。」と半ば呆れられているが、そんなことはお構いなし。
あれに感動しないヤツは、どっかに行ってしまえ!・・・・なんて言えないけど・・。
今晩は、心して、最終回と向き合いたい。