先日、久々に飲みに行った。


3年ほど前、メルマガを発行していたときに読者になってくださった人だ。


365日、1日も休まずに書き続けた。

内容は子育てに関するものだった。

3人の子を持つ親として日々感じることを1テーマにつき5回として書いていた。


そのときに私の拙いメルマガに共感してくださり、

これまでに数回ご一緒させていただいた。





その日は待ち合わせの駅に行くまでに時間が少しあるので、

サラリーマン時代には毎晩買っていた「日刊ゲンダイ」を何年ぶりに読んだ。




相変わらず楽しい書き方である。


その中で「農林中金」の記事があった。



見出しは「農林中金のおバカぶり」である。



NYのウォール街では「ノーチュー」といえば即座に通じるらしい。


その知名度は日本のメガバンクなど目ではない。知名度は抜群だ。




もちろん「いいこと」で有名なのではなく、

見向きもしないようなサブプライム商品を

「安くなった!」と買いあさっていたからである。



時期はサブプライム危機が叫ばれ始めた昨年の夏以降だという。



そして今年3月のベアー・スターンズ、

9月のリーマン・ブラザーズ破綻後も買い増していたということだ。




ウォール街の金融マンの中には、

常軌を逸した農林中金の買い方を心配するものもいたが、

何でも買ってくれるので「ゴミ箱」だの「安物買いの銭失い」と呼ばれるようになった。





農林中金はもともと農林漁業関係者への融資を行う政府系金融機関としてスタートした。


しかし今や、「投資銀行」に変貌し、

61兆円ある総資産のうち、融資は10兆円程度。


株や債権への投資が主たる業務で、合計36兆円にのぼる。


その36兆円のうち、実に25兆円が外国の有価証券なのである。

当然サブプライム関連商品も相当額が含まれていると考えられる。





こんな金融機関に1兆円もの税金を投入しないとならないなんて誰が納得できるのか?





いくら頭の悪い連中の集まりとはいえ、

こんな買い方の投資の穴埋めをするなんてもってのほかである。


これで誰も責任を取らないのが現在の腐れ政府である。




幹部はこの冬も1千万単位でボーなるを受け取るのだろう。



まったくふざけた話だ!



また農林中金は、融資先である農協、漁協、森林組合、

これらの連合組合から広くカネを集める構想らしい。



「ハイそうですか」なんてカネを出せるわけがないだろうが!




記事はこう締めくくられている。




ヘタをすれば、未曾有の金融危機の引き金になりかねない






無責任極まりない投資を繰り返したノーチュ-。



こんな投資銀行を救うほどわが国は余裕などまったくない。



これに税金を使うのなら、消費税増税なんていつになったってやれない。



次世代どころか現世代にツケが来るなんて、真っ平ごめんである。