これだけ中小企業は苦しんでいる。
何も「カネをくれ!」と言っているんじゃない。
厳しい情勢を少しでも緩和するため、会社を存続したいがために資金を融通して欲しいだけなのである。
株をやったり、他に投資する余裕さえないのである。
それでも「審査」で落とされることもある。
役人は好き勝手に税金を無駄遣いしていても叱られるだけですむのに、
真面目に働いている人は「厳正な審査」で、明日の食い扶持にも事欠くのである。
この差は何なんだ?
確かに売り上げの低迷の第一は「自己責任」である。
しかし自己の責任の範疇を超えた「見えざる力」で売り上げが低迷していることも間違いなくある。
大企業には大幅減税で優遇することを厭わないのに、
中小零細企業にはことさら厳しい「審査」で対応する。
私のような個人事業であれば、長い期間事業を続けていなければ融資はまず無理だ。
まぁ、創業者融資制度はあるけどね。
信用できない人間に金を貸すほど国もバカじゃないんだけど、
再生できない銀行に税金を投入する余裕がもしあるのなら、
小さな会社にもきちんと対応するべきである。
そんな銀行は中小零細企業には融資などしてくれないんだから、
存在自体が有害なのである。 意味がないといったほうが正しいか。
わずかな利子でもないほうがいいに決まっている。
無利子で融資することは、企業から税金を巻き上げる国として、当然の行為だろう。
もっといえば、融資額の半分は返済義務のない助成金としてもいいくらいだ。
59兆円も道路予算に組むくらいなら、そのほうがよほど喜ばれる。
道路に使えば、その企業から政治献金が捻出される。
つまりは巡り巡って税金が政治屋の懐に入ることになる。
カネの流れは、
道路特定財源
⇒道路建設企業
⇒政治献金として政治屋
⇒そして私腹を肥やす
ということになる。
くだらん道路造りのために税金を政治屋に回すくらいなら、
真面目に働いている中小企業にきちんと回せ!
中小が再生すれば「法人税」をきちんと収めてくれる。
政治屋に回しても、何の恩恵も国民にはないのである。