やはり4回目の挑戦でやっと手にいいれた「総理大臣」というオモチャは、
「ひょっとこどっこいボンボンオタク」には相当魅力のあるものだったらしいな。
そもそも今回の金融危機の発端は、
ちっぽけな泉内閣の構造改革であったことは間違いないのである。
サブプライム問題もある。
債権をバンバン証券化し、世界にばら撒いて破綻したリーマンブラザーズもある。
しかし「規制緩和」の下、外国人が日本株を買いやすくなったことに要因がある。
NYダウの下落率は40%程度である。
リーマン破綻の元である国がその程度なのに、
何故日本株は60%以上も下がったのか。
そしてあまりにも急激な円高。
ドルは他通貨に比べて上がっているのに、円に対してだけ売られている。
つい数ヶ月まで言われていた「ドル全面安」ではなく、
円買いが狙われているのである。
円キャリー取引の引き上げもあるだろうが、
それも規制緩和が作り上げた負の金儲けなのである。
そんな根本の問題には一切触れず、アホ国民も「ひょっとこどっこい総理」にまんまと乗せられて、
国民の信を問うことなく、国民無視の政権が4代も続いていることを容認してしまっている。
何が政局よりも景気対策だ!
株を持っているヤツだの、住宅を持っているヤツだの、または大企業だの、
「金持ち」対象の対策だけである。
後期高齢者医療制度で線引きされた、戦争を生き延びて日本を支えてきた老人たちからは、
少ない年金から医療費を天引きしてまで、搾り取る。
これもちっぽけ泉が作った政策である。
解散をしても「政治空白」なんてできるはずがない。
解散をしたって緊急の際には参議院が機能できるのである。
(次期内閣でその法案を引き継ぐかどうかはその際に決する)
また、総選挙のあとに召集される特別国会まで、内閣は行政の責任があるのである。
ついこの間に行われた、自民党総裁選のデキレースバスツアー遠足のほうが
よっぽど「政治空白」を作ったことを忘れてはいけないのだ。
「夏バテオランウータン他人事フフン内閣」の総辞職も、
首班指名投票日に行われたのだから誰でも分かることだ。
つまりは解散をしても現内閣の「やる気」さえあれば、
「政治空白」などできないのだ!
しかし、今解散をして総選挙をやれば負けることが目に見えている。
せっかく手に入れた「総理のイス」というオモチャを守るために必死にならなければならないから、
行政なんてやってる暇がないんだろうな。
実しやかに解散は先延ばしになるようだ。
恐れている、任期満了ということもあるかもしれない。
その時日本は、どんな弱者への仕打ちが待っているのだろうか・・。