子の放置死、6歳を責めた母に裁判長「過酷で非道」(1/2ページ)
この事件の裁判はあまりにも悲しい。
6歳の子供にとって仕打ちとしか言いようがない。
母親から「お前はクビだ!」なんていわれる謂れがあるのか。
その母親の育児放棄のために双子の兄弟の押し付けられた6歳の長男は、
弟の死を「自分の責任」と母親をかばった。
どんな理由があったにせよ、こんな幼い子供に「育児」を強要し、
自分は交際男性と酒を飲んでクダを巻いていたのかと思うと、
「懲役6年」がとても軽く思える。
そして同じ家屋の3階に住んでいた祖母が、
なぜ強制的にでもその部屋に入らなかったのかが分からない。
「ママに叱られるから」と孫が言っても、
泣き声がやまず、母親もいないという状況でそのまま放置しておくとは、
これも「無関心」としか言いようがない。
「弟が起きない」
こんな電話を何度も携帯にしていたという。
一度は部屋に来てがその母親は入らずに、また酒を飲みに出かけてしまった。
オムツも替えられず、便まみれのベッドで息絶えていたという。
ドアを開ければ、その臭いと部屋の雰囲気で「何か」を感じることが出来なかったのか。
それは祖母にも言えることだろう。
こんな状況でも、幼子にとっては「たった一人の母親」なのである。
頼る人は「ママ」しかいなかったのである。
子供は弱い。
だから親の愛情が絶対不可欠なのである。
可愛いわが子のその「期待」を見事に裏切った母親。
それでもその長男と長女は、施設で母親の帰りを待っているのだろう・・。
冒頭陳述のさわりを読んでも、この母親に情状酌量の余地はないと感じた。