【主張】道徳教育 心とらえる教材が必要だ


今学校教育で一番欠けているのは「道徳」である。


昔は「修身」があった。


人としてあるべき姿を小学生に教えていた。


それが今はない。


子供の成長に大きな影響は家庭教育である事は間違いない。

親が子供にしっかりと人としてあるべき姿を教えることが大切である。


しかし、小学校に行けば学校教育の中で子供は成長していく。

親には修業義務があり、子供を学校に行かせなければならない。


なのに、その学校が「家庭でしっかり教えてください」とは本末転倒である。


躾は親の務め。

そして学校での教えと一体して、子供の心は成長していく。


どちらの比重が大きいとか小さいとかのなすりつけの論理ではなく、

子供の成長を真剣に考えれば「道徳」の重要性は誰でもわかるはずだ。


二宮尊徳(金次郎)を知らない。

野口英世を知らない。

後藤新平を知らない。


日本の偉人を知らずして日本を語ることが出来ない若者が多いのは事実である。


戦時中の出来事を知らない。

命の尊さを知らない。

食べ物のありがたさを知らない。

我慢を知らない・・。


学問としての授業だけでなく、その偉人たちから学ぶこと、

唯一の被爆国である日本の悲劇を知る事は、これからの人生で必要なことばかりである。


今「道徳」を復活させなければ、道徳を知らない大人になり、

道徳を知らない大人がまた知らないままに子供に教えていく。


悪の連鎖は何も政治や経済だけではない。

教育も悪の連鎖に陥っていることに気付くべきである。


ゆとり教育という悪の根源を断ち切り、

将来日本を背負って立つ子供たちが世界に誇れる日本にするために、

「道徳」を身につけさせることは、現役世代に化せられた大きな課題である。