
個人の趣味といえばそれまでだが、親からもらった体に自分から傷をつけることは絶対にしたくない。
女性のピアスさえ、嫌いである。
好きな服を着るのとはわけが違う。
若いうちはいいかもしれないが、自分に子供が出来てそれを見せたとき、
どうやって言い訳という説明をするのか。
どんなに可愛い子供がいても、刺青をしている親だという「世間体」はどうつくろうのか。
「世間なんて関係ない」訳などない。
どんな仕事だって、また人付き合いだって、自分ひとりで出来る訳がない。
皆人のつながりで生きている。
「人の目」を気にしないで生活できるはずもない。
世間は大切なのだ。
若い頃の軽はずみな気持ちで入れたタトゥーのために、
わが子に肩身の狭い思いをさせたいのか。
それともわが子にもタトゥーを勧めるのか。
大小の問題ではないのだ。
自分はやったけどお前はダメなんて、親の勝手な言い分になってしまう。
子は親の鑑である。 真似したがってもその親が止める権利など全くなくなる。
ちょっとなら・・という自分への甘さが、将来を棒に振ることだってありうる。
お金をかけてまで自分の体に傷をつけることに抵抗がないようでは、
自分の心を傷つけても平気になるし、人の心を傷つけても胸が痛まないだろう。
大げさでもなんでもない。
人も心も、みな繋がっているのである。
一生独身で通すならそれで結構だが、
曲がりなりにも家庭を持つことを望むのなら、刺青などやってはならない。
後悔先に立たず である。