来年にもガソリンを一切使わない「電気自動車」が発売される。

CO2も一切出さず、究極のエコカーとして注目されることになる。


家庭のコンセントから充電でき、深夜料金であれば1km1円で走れる。

時間は100ボルトで14時間、200ボルトであれば7時間、高速充電器を使えば30分で充電できる。

ガソリン給油よりも時間はかかるが、乗らない時間に充電できるのだから不便はないだろう。


走行距離は160km。

燃費10kmの車であれば500km走れるのと比べると見劣りするが、

燃料費は、雲泥の差がある(満タン50リットルとして)。

エコカーは160円で済む。50リットル満タンなら、1リットル170円として8500円。

どちらがいいかは一目瞭然である。


販売価格は400万だという。 しかし国から最大100万の援助があるので300万となる。

そのほか自治体によってはさらに援助があり、購入価格は200万半ばぐらいになる。

もちろん普及すれば、価格はさらに下がるだろう。

性能だって、今のガソリン車に匹敵するくらいのものはいずれできる。

充電もあっという間にできるようになるに違いない。


電気自動車が世界に普及すれば、今のような訳の分からない原油高は是正される。

バイオエタノール生産のために、穀物などの食料をエネルギーに転用することもなくなる。

原油が下がり、穀物も下がり、喜ばしいことばかりである。

アマゾンの森林伐採もなくなり、大豆畑はまた緑が戻ることになる。


しいて言えば、産油国の収入が減るぐらいか。

まぁ、今までさんざん儲けているんだから構わないだろう。


あとの利点は、石油にあやかる利権の構造もなくなる。

暫定税率なんて意味がなくなり、道路族はさぞかし困るだろう。

自分たちのサイフが無くなるんだから、どこかで茶々を入れてくることは間違いないな。

族議員は金儲けだけ考えているから、次は電気自動車の利権を模索するかな?


地球温暖化という将来に大きなツケをこれ以上残さないためにも、

電気自動車、または燃料電池の早急な普及が望まれる。


政治家のやることは、その普及のためのインフラ整備を同時進行で完成させることだ。

ガソリンスタンドのような大きな設備もいらない。

その財源がないなんていわせない。

原油が下がって、食料品が値下がりすれば、消費は間違いなく喚起される。

消費にカネが回れば、税収は放っておいても増えるのだ。


地球温暖化は、各地に深刻な影響を与えている。

人間が欲望のために生み出した地球温暖化。

生活向上を目指すなら、人間がそれを食い止めるしかない。


もしくは、原始時代のような生活にして、一切何もせずに、

自然の力で長い年月をかけて直すしかない。


原子爆弾の実験場となったビキニ環礁は、

人がまったく立ち入らなかったために、今珊瑚が甦っている。

歳月は50年かかったと言う・・。