<不登校>児童23人が謎の欠席、学校側13人に出席催促 文科省「聞いたことない」
子供が学校に行かずに困っている親は多いと思う。
ただ教育は全てが学校であるべきなのかと問われて、「そうだ!」とも言えない。
9年間の義務教育は、子供が平等に教育を受けられる唯一の期間である。
義務教育とは、子供が行く義務を負うのではなく、
親が子供に教育を受けさせる義務があることを言う。(就学義務)
だから、親が学校に子供を行かせないと罰せられるのである。
(就学義務違反~罰金10万以下。ただし督促に応じない場合)
ここにひとつの本がある。
不登校という生き方―教育の多様化と子どもの権利 (NHKブックス)
著者も不登校の子供を持つ親であった。
フリースクールという子供が学校以外でも教育を受けられる場を作った。
学校至上主義の人には、受け入れられないかもしれない。
賛否両論はあるだろうが、子供の権利を考える上では避けて通れない問題だ。
「不登校」がいいとか悪いとかを言う前に、
興味のある人は読んでみていただきたい。
文科省や自治体も、通り一遍等の考えではなく、
もっと奥深く現代の教育のあり方を考えるべきだろう。(道路ばかり造っている場合じゃない!)
ただ、不登校になる前に親が子供に何をしてきたかも考えるべきだ。
友達関係がうまくいかないと嘆くが、親である自分は子供に何を躾けてきたのか。
外に遊びにも行かず、ゲームばかりをさせていたことはないのか。
人が言うほど簡単ではないことは分かる。
子供が持っている性格ということも考慮しなければならない。
しかし記事にあるように、23人もの原因不明の不登校が起きるものなのか?
「あの子が行かないから私も行かない」という負の連鎖もあるのではないか。
それほど学校というものを軽視してしまうのは、子ども自身の意思だけなのか?
「親の意思ではない」と主張してるらしいが、そう言わなければ就学義務違反になることは分かっているのだろう。
「不登校」は原因を突き詰めても解決しない。 これからの子供のことを考える問題である。
子供も人権があり、主張もある。
それは分かるが、それに傾注しすぎては、大人の威厳はどこに行ってしまうのか。
「親のいうこと」を守れない子供が親になった時、その子はどうやって我が子に躾をするのか。
抑え付けるのではなく、子供の視線になって親が日々真剣に考えることが必要だ。
「大人しくていいから」などと、ゲームばかりやらせている親は問題外だが・・。