19日、ワシントンを訪問していた岸田外相がクリントン・米国務長官と会談し、尖閣諸島問題について、「アメリカ政府は、尖閣諸島が日本の施政下にあると認識し、日本の施政権を損なおうとする、いかなる一方的な行為にも反対する」との内容の発言を引き出した。これについて、中国を強く牽制することになり、日米同盟をより強固なものにすると評価する意見が、自民党内などから出ている。
だが、実態は、政権が変わり、ワシントンに呼びつけられ、クリントン詣でをした岸田外相が、安倍政権がアメリカに追従することを約束した見返りだったと見るべきなのではないか?しかも、クリントン氏は間もなく退任する国務長官だ。その置き土産に、少しだけ踏み込んだリップサービスをしただけとも取れる。既に、中国から厳しい非難の声が上がっている。中国国内では、戦争の準備をしているなどという物騒な話もあるらしい。この流れで行くと、地位協定の見直しや、普天間基地の移設はますます難しくなった。万が一、中国が軍事行動に出ても、米軍が助けてくれる保証などないのに。
保守に傾いた政権であるほど、アメリカ追従の度合いが強いのは、歴代の政権を見れば分かること。中曽根内閣,小泉内閣などなど。岸田氏に続いて、今度は、一度は袖にされた安倍首相が、2月の第3週にもオバマ詣でに出かけるという。ここでは、何を約束させられるのか?債務超過問題を抱えるアメリカ政府に、より一層の債券購入を迫られることもあるのでは。
実際に、日米同盟がうまく機能しているのかどうかも疑問がある。去年の、北朝鮮のミサイル発射や、邦人の犠牲者が出ているとされるアルジェリアの人質事件についても、日本の情報収集能力の欠如はひどすぎる。アメリカとの情報の共有も、上手くできていない事実もあらためて露呈する結果となった。それでも、日米安保に頼った外交を続けるのが、最良の策だというのだろうか?だからといって、下手に憲法などを改正されて、徴兵だの核武装と言われても困るけど。
ベタな表現で恐縮だが、虎の威を借る狐ならぬ、アメリカの威を借る安倍政権で、今の政策を推し進めれば、内政も外交も、とんでもないことになりそうだと恐怖感を覚える。
今日の一曲は、「AMERICA」 浜田省吾 1986年
アルバム 「J.BOY」より
アメリカは人種の坩堝で、アメリカンドリームを抱いて訪れれば、誰もが受け入れられると思われがちだ。しかし、喝采を浴びるのは成功者のみで、躓いた者や失敗した者は厳しく避難され、弱者にも厳しいというのが、僕の持つイメージだ。でも、ジャズやメジャーリーグが好きな僕が、アメリカに嫌悪感を持っている訳ではない。ただ、アメリカ イズ ナンバーワン、アメリカン・スタンダードがグローバルスタンダードだと信じて疑わない国に追従して、どれだけ日本の国益にかなうのか疑問に思うだけだ。
では、また。