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stockracerの雑記録

株・競馬から、スポーツ・時事問題まで。ジャンルに拘らず、ブログならではの自由な切り口で、何でも好き勝手に書いてしまおう!

 録画しておいたWBC準決勝、日本対プエルトリコ戦を、長いCMを飛ばしながら今見終えた。結果は、3-1でプエルトリコが勝ち、日本の準決勝敗退が決まった。2次ラウンドまでのホームアドバンテージのある日本からアメリカに場所を移し、メジャーリーガーを多数擁し、今日の試合が行なわれたAT&Tパークを本拠地とするサンフランシスコ・ジャイアンツの選手までいるプエルトリコとの対戦は、アウェーそのものになると思われたが、実際は、見ているこちらが恥ずかしくなるくらい、日本人による鳴り物入りの大声援が聞かれ、選手達を後押ししたが実らなかった。かつて野村克也氏が好んで引用した、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし(松浦静山の剣術書『剣談』より byウィキ)」にもある通り、負けた試合の敗因というのはハッキリしているものだ。

 この試合、点差こそ僅かだが、一言で言えば力負け。中でも、モリーナ3兄弟の末弟であるヤディアー・モリーナ捕手のキャッチングとインサイドワークに、してやられた感が強い。また、ここまで打てないと投手力に多少の優位性があっても苦しい。では、なぜ打てなかったのか?良いはずの投手陣が3点取られたのはなぜ?となるが、今日に限ってはベンチの首を傾げたくなるような采配が影響したと言わざるを得ない。ここでベンチと書く理由は、監督だけでなく各分野のコーチも含めて戦略的に納得できない点が多いからだ。

 先ず、初回に2つのフォアボールを出して1点を献上した先発の前田健太だが、その後は球審のストライク・ボールの不可解な判定に苦しみながらも、尻上がりに調子を上げていた。この試合の先発投手の制限投球数は95球。もう1イニングは行けたはずなのに、5回終了、投球数80球で降板させたのはなぜか?もし、日本のペナントレースの開幕が近いから、広島のエースたる前田の負担を配慮しての交代なら、どこまで本気で3連覇を目指していたのかを疑わなければならない。アメリカチームのトーリ監督が、MLBの各チームに遠慮して思い通りの采配ができず、2次ラウンドで敗退したのを目の当たりにしているのに、同じ轍を踏むとはありえない判断だ。

 能見が2ランホームランを打たれた場面。この打席の初球、能見の投球は押さえが利かず高めに上ずっていた。追加点を防ぐ為にも長打は絶対に打たれてはいけない状況で、阿部捕手は危険を察知したのか、ベンチを見た。テレビ画面に映るマスク越しに見た阿部の表情は、ベンチに投手交代をして欲しいと訴えているように見えた。これは、ペナントレースではどのチームの捕手にも見られる光景で、特に珍しいことではない。しかし、ベンチは動かず結果は最悪。真ん中寄り高めの球を打たれての2ランホームランとなった。この後、阿部がもう一度ベンチを窺い、ようやく投手交代となったが、遅きに失した。一発勝負では、一度の判断の遅れが命取りになる。

 それから、アメリカやヒスパニック系のメジャーリーガーには、横の揺さぶりよりも縦の変化で勝負すべきなのに、落ちる球を持つ投手を起用しなかったのはなぜか?先発の前田のカーブが有効だったのに、例えば、急速もありフォークも投げる澤村を使う場面はなかったのだろうか?

 次に、攻撃について。これまでは、繋ぐ野球ができていたのに、今日は別のチームかと思う位に大振りが目立った。チェンジアップなどの、相手投手のワンバウンドするくらい低めの縦の変化球に手を出し、手痛い三振を喫した。これにより、ことごとくチャンスの芽を摘み取られ、1点を積み重ねる野球ができなった。選手には、明らかに硬さが見られ、先取点を取られてイニングが詰まってくると焦りも加わり、冷静で緻密な日本らしい攻撃は見られなかった。回が浅いうちに、低めの変化球は捨てるように指示が出ていれば、違う展開もあったと思われるだけに、指示が徹底されなかったことが悔やまれる。

 長野の起用法についても、疑問が残る。相手の先発が左なら1番、右なら6番辺りが予定されていたはず。復調しきれずに、スタメンを外れたならそれも仕方がないだろう。でも、リードされた試合後半に、稲葉の代わりに代打で出て、そのまま守備についたにも拘らず、土壇場の9回裏2死一塁、ホームランが出れば同点の場面で代打が送られたことには納得がいかない。メジャー経験のあるベテラン松井稼頭央も良い選手だが、この場面では、1打席立っている長野の長打力に懸けるべきではなかったか。

 さて、ここまで今日の試合について出ている報道の中で、気になる点について。このチームでキャプテンを勤めた阿部捕手が、今日の試合で何度もチャンスで打席に立ちながらヒットを打つことができなかったことを非難する報道があるが、どこに目をつけているのだろうか?上記のように、リード面で神経を使い、上(監督,コーチ,先輩選手)にも下(後輩選手)にも気を使う中間管理職のような役所をこなしながら、精一杯頑張っていたではないか。しかも、今日の試合でもバットをしっかり振りにいって、たまたまヒットが出なかっただけで、責められるいわれはないだろう。彼を批判するよりも、明らかにホームランを狙いにいって大振りになり凡打を重ね、最終打席では緊張の余り中途半端なスイングで三振に終った選手にこそ、ベンチの判断で代打を出すべきではなかったか?

 また、8回に1点を返した後のチャンスで、走塁ミスでアウトになりチャンスを潰した形になった内川の責任を問うのは大きな間違いだ。試合後のコメントでは、あのプレーは行けそうならダブルスチールをしろとのサインだったということ。それが本当なら、こんなに不思議なサインはないだろう。2人のランナーが違う判断をしたら、今回のような結果になるのは目に見えている。ダブルスチールのサインは、2人同時に必ず走る形で出すのが当然だと思うのだが、専門家の見解は違うのだろうか。内川は、試合後のインタビューで目に涙を浮かべながら、自らの非を責めた。だが、試合を見た者は、彼のせいではない事を知っている。胸を張って日本に帰り、来るシーズンでは大いに活躍して欲しい。

 ベンチの采配について、批判的なことを並べたが、試合後の監督のコメントに、選手はよくやってくれたとの言葉があったことが救いだ。3連覇への重圧は、見ている以上に強かったのかもしれない。この大事な準決勝にきて、監督・コーチ陣も、選手達も、よそ行きの試合をしてしまったのではないか。日本シリーズのように、7戦4勝のような形で戦えば、日本がプエルトリコに負けることは無いのかもしれないが、これが一発勝負の怖さなのだろう。大事な試合で、一番悪いパターンに嵌ってしまった。今日は、そんな試合だったように思う。

 最後に、今日の試合は残念な結果に終ったが、全体としてはよく頑張ったと思う。何を今更と言わないでほしい。ああだ、こうだと言いながらも、実は必至に応援しているのが、スポーツテレビ観戦オタクというものなのだ。短期決戦のチームスポーツでは、ベスト4以上を目指し、それをクリアしたなら十分に評価されるべきだと思っている。今回は、過去2回の大会と比べて戦力ダウンし、2次ラウンド突破は難しいのではとする前評判を覆し、試合を重ねる毎にチームとしてのまとまりを見せ、最後は気迫を前面に出して準決勝に進出した事はすばらしいと思う。次回、第4回大会では、是非とも覇権奪還を期してほしい。その時は、またテレビ桟敷で応援させてもらいたい。


 今日の一曲は、「逃避行」  麻生よう子  1974年



 野球の記事とは、全く関係のない選曲で恐縮です。
物心ついてから好きだった曲を辿るシリーズの第3弾は、またまた歌唱力に定評のある、麻生洋子の 「逃避行」 です。
この時もまだ、小学生の子供で、歌詞の内容は二の次で、曲が好きで歌っていました。
なるほど、今読むと、こんな内容だったんですね。
麻生よう子は、このデビュー曲が最大のヒット曲で、いわゆる一発屋に近いタイプだと思っていましたが、ウィキで調べると、90年代前半まで活躍したんですね。
でも、それよりも、僕と10歳も離れていなかったことに驚きました。
当時、18歳でこの歌詞を歌いこなすなんて……。
う~ん、大人ですねぇ。


 では、また。