今日も日経平均は400円以上の上昇で年初来高値を更新し、5年4ヶ月ぶりの高値を付けたのだそうだ。円安が進み、節目の1ドル100円を突破したことが主因だ。それはともかく、円安・株高の流れが、量的緩和策を含むアベノミクスとやらの効果で、安倍政権の功績であるかような評価には、断じて組しない。この異常な馬鹿騒ぎの相場は、これまで何度もここに書いてきたように、アメリカさんの後ろ盾の下、政官財に日銀とマスコミまでも巻き込んだ、癒着の構造により操作されている相場だと確信しているからだ。
胴元と、資金供給源と、打ち子が結託して動かしているのだから、総元締めのアメリカの財閥系の権力者の判断で、FRBのバーナンキ議長がQE3の出口戦略について、決定的な発言をしない限りは、上昇の勢いが鈍ったり、押し目が入ったりしながら、なんだかんだといいながらも、お祭り騒ぎは続くのだ。上がる時の理由付けは、円安でも特定企業の決算なり先の利益見通しでも何でもいいし、一旦下げる時の理由には利益確定の売りが出たとかアメリカの経済指標が悪かったなど、もっともらしいことを言えば済む。間もなく始まるG7で、円安が容認されても批判されても、どちらに転んでも出来レース。アメリカが容認している円安なのだから、株価に多少の影響はあっても、大きな上昇トレンドに変わりはないだろうし、仮に下げても、利益確定の売りのタイミングに利用されるだけだ。この状況が、なぜインサイダーに認定されないのか?証券取引等監視委員会も金融庁の下部組織だから、原子力安全~の場合と同じく、何もできないのだろう。内部告発なんてものが出るはずもなく、やりたい放題、儲け放題。大多数の一般庶民や弱者なんて、どうなってもいいのだろう。彼ら、既得権者達にとっては。
僕の様な、休職中の弱小個人投資家風情が言うまでもなく、パソコンに張り付いている事のできるトレーダーなら、この相場が仕組まれていることは分かっているはず。先物への仕掛けで相場を操り、上手いこと利益確定の売りを挟みながら、仕手筋よろしく振るい落としをかけ、個人の資金を吸収していく手口が見え見えだ。だから、このカラクリの良い悪いとは関係なく、トレーダーの本分として利益を出す為には、トレンドを踏まえて、大口の機関投資家の作る流れに乗ってさえいれば、濡れ手で粟の大きな利益も夢ではない。そのくらい分かりやすく見える。トレーダーの端くれとして、参加できる状況にない事が本当に悔やまれる。以前にも書いたが、実際に負けているという話は、少なくともアメブロ内では見たことがない。話が、横道にそれた。ここで言いたいのは、その位、癒着のステークホルダー達が露骨にぼろ儲けしているのに、何のペナルティーも受けていないということだ。
だから、マスコミ報道が、どんなにアベノミクスを持ち上げても、名目上の企業の業績は上がり、投資家はみんな儲かっているように見えても、文句は無いだろうと言う訳にはいかない。それは、いわずと知れたことだが、儲けているのは、金持ちと既得権者だけだからだ。確かに、個人投資家がかなりの利益を出しているケースもあるが、全体の比率でいえば微々たるもの。殆んどは、外国人か癒着の構造の中にいる大口の機関投資家が占めている。
企業業績だって、伸びているのは輸出関連の大企業ばかりだ。円安による恩恵と、持ち合い株の含み益アップで笑いが止まらないだろう。対して、輸入業者や、原料を輸入に頼っている業種は苦しい。だが、もっと苦しいのは町工場のような小企業・零細企業だ(もっといえば、小規模農家や、いわゆる小作農も含まれる)。これも、言わずもがなだが、ごく一部を除いては、仕事が増えることもなく、アベノミクスとやらの恩恵は全く受けられない。しかも、安倍首相の発言の中に、企業の世界的競争力のアップや、農地の集約といった言葉が頻繁に出てくることから、小規模農家は、大手の傘下に入るなり吸収されても仕方ないとの考えや、大企業のコスト削減のためには、下請け孫請けを切り捨てて、部品調達の海外シフトが進んでも仕方がないとの考えが、ありありと見て取れる。これでは、今後も救済の手が差し伸べられることはなく、大規模農家や大企業ばかりが栄え、小さなところは淘汰される運命だ。
では、大多数の一般庶民は、アベノミクスの恩恵はあったのだろうか?少なくとも、僕個人は全く感じない。円安株高で景気がよくなり、消費が上がり実体経済にも効果が出始めていると言われているが、これも分かりきったことだが、アベノミクスで儲かっているのは金持ちと既得権者だ。この2者はダブっている場合が殆んどだ。その金持ちが、儲けた金で高級品を買えば、単価が高いだけに消費が目に見えて上昇しても不思議ではない。しかも、その金持ちが、普段の食生活でも今まで以上に金を使うようになっただけのことだ。今日見たニュースで、1パック1000円のすしがよく売れるようになったと、アベノミクス効果で消費が伸びたことの象徴のように報じていたが、馬鹿を言ってはいけない。庶民の誰が、そんな金の使い方が出来るというのか?それも、このふざけた相場で儲けた金持ちが買っているに違いない。それよりも、値上げの影響がじわじわと出てきている。これも、何度か書いているが、デフレデフレと騒いでいた時も、1パック、或いは一袋の量を減らすことで、値段を上げずとも何度となく実質的な値上げをしてきたのが大企業だ。それが、安倍政権が日銀総裁の首を挿げ替えて、2%のインフレターゲットの設定するや否や、大手を振るって値上げ合戦が始まっている。しかも、値上げと同時に、更なる減量が行なわれている。例えば、以前書いた以外にも、大きなパックのヨーグルトなら、どのメーカーも500g入りだったのが、今では450gに10%も減らされている。驚いたのが、僕が普段通っている大手スーパーのプライベートブランドのロールパン。6個入り一袋の数は変わらない。しかし、ごく最近、大きさが明らかに2回りは小さくなった。これでは、大幅減量であり、実質的な値上げである。せこいと思うなかれ。大企業は、アベノミクスに守られて、業績アップに含み益のアップ。加えて、値上げと減量で更なる儲けを出す。これだけ優遇されれば、癒着のお仲間に見返りを払ってでも、つるむ価値はあるわけだ。
以前にも、この件については書いているが、トヨタの決算発表の記者会見で、創業家出身の社長のコメントの中に、看過できない言葉があり、疑問と怒りが増幅されて、もう一度書いておきたくなった。その発言とは、「裾野が広い自動車産業は、急成長しても急降下すれば、多くの人に迷惑をかける」というもの。あたかも、下請け、孫請けを守るためにも、好決算にも気を引き締めて頑張って行くと言っているように見える。これが、どうにも我慢ならない。アベノミクスのカラクリに乗り、コスト削減のために、工場の海外移転や、部品調達の海外シフトをより一層進め、その為に国内の雇用を減らし、下請け孫請けを切り捨てた大企業の代名詞がトヨタではないか。平気な顔で嘘をつくとは、正にこのことであり、アベノミクスが金持ちと既得権者だけが得をするの為の政策であり、一般庶民を欺き、弱者は切り捨ててもかまわないとの考えに基づくものであることを、ハッキリと示すものだといえる。
だらだらと長文になった割には、中身がないかもしれない。だが、このアベノミクス一つを取って見ても、大多数の一般庶民が、なぜ未だに安倍政権を支持しているのか理解に苦しむ。僕の考え方は、少数派なので、何か大きな事実誤認なり考え違いをしているのではないかと振り返ってみることもあるが、やはり持論は変わらないし、支持することは出来ない。むしろ、他にも批判すべき点が、多々あるようにしか思えないのだ。
では、また。