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stockracerの雑記録

株・競馬から、スポーツ・時事問題まで。ジャンルに拘らず、ブログならではの自由な切り口で、何でも好き勝手に書いてしまおう!

 暮れの衆院選と先日の参院選では自民が圧勝し、対照的に民主の凋落振りは目を覆うばかりだ。だが、この敗北は、政権与党としての失敗を、有権者が厳しく審判したというだけでは説明がつかないのではないか。以下は、素人オヤジの妄想かもしれないが、とにかく書いてみる。事実誤認があれば、ご指摘願えればありがたいと思う。

 初めにおかしいと思ったのは、民主党が政権交代を成し遂げて、鳩山政権ができてから、マスコミの論調が自民党政権の時とは明らかに違うことに気付いた時だ。とにかく何かにつけて批判的に報道する。普天間基地の県外移設問題や、政治資金の問題を起こしたことは事実だが、時の宰相に対する敬意が全く感じられない激しい報道姿勢に驚いた。

 この傾向は、菅政権になっていっそう厳しさを増す。大震災後の対応の拙さを指摘されてからは聞かない日はなかった菅降ろしの事だ。確かにベストの対応ではなかったが、未曾有の大惨事を前に、どの党の誰の政権であっても、混乱は避けられなかったではないか。だから仕方がなかったと言いたいのではなく、当時のマスコミ報道の異様さを言いたいのだ。野党だった自民党と一緒になって、震災後の対応のどこが間違いでどうすればいいのかを指摘するのではなく、とにかく菅政権を退陣に追い込むための批判のみを繰り返していたように見えた。菅降ろしは、民主党内の内紛との見方もあるが、僕は自民党とマスコミが結託して仕掛けたと思っている。バックには、もっと大きな流れが当然あった。

 日・米は安保により同盟国ということになっているが、実態は地位協定や思いやり予算に象徴されるように、日本はアメリカ追従で逆らえないのが現状だ。自民党政権下では、保守というより右傾化の度合いが強い政権ほど、国内的には強気の発言をする反面アメリカ追従になる傾向にある。現・第2次安倍政権もその例に漏れない。安保で守ってもらうかわりに、米・財閥系の権力者や米政権の意向を汲んだ政策を実行するということ。

 ところが、民主党政権になって、米軍基地問題などでアメリカに物を言うようになった。本来当たり前のことだが、これを良しとしないアメリカ側と自民党が、政官財の癒着の構造のステークホルダー達(当然マスコミも含まれる)と結託して、政権を奪還し圧倒的な権力を握る為にシナリオを仕組んだのではないか。

 民主党は、鳩山氏と菅氏の党で、後に迎え入れた小沢氏を含めて、考え方も違うし、決して仲が良いとは言えない3人だが、党の顔となりえたのは、現在に至るまでこの3人だけだ。シナリオのプロローグと第2章で、鳩山,菅を潰した自民党とマスコミは、次に難敵小沢氏に狙いを定める。マスコミの小沢叩きも凄まじく、朝日新聞の一部記者などは目の敵にしていたが、菅氏の辞任を受けての代表選で、物語はクライマックスを迎える。

 この時の代表選は、自らは出馬しなかった(というよりもできなかった)小沢氏の押す海江田氏(現代表)が有利と目されていたが、1回目の投票では過半数を得る候補が無く決選投票にもつれ込んだ。ここで、番狂わせが起こる。その立役者(もちろん皮肉)が、今回の参院選で落選した鹿野・元農水相だ。この代表選に立候補していた鹿野氏が、自らのグループに拘束をかけて、海江田氏ではなく1回目に2位だった野田・前首相に投票した事により野田政権が誕生した。この件は、上着を脱ぐ脱がないで指示したなどと大きく報道された。だが、ここで注目すべきなのは、鹿野氏の経歴。鹿野氏は元々は自民党出身で清和会に所属していた。清和会といえば、安倍首相の所属する派閥であり、小泉元首相や、(僕には理解できないが)ナベツネ氏や、中曽根元首相と共にフィクサー的役割を担っているとされる森元首相もかつて会長を務めていた。この人脈を見れば、あの代表選で何が起こったのかは想像がつく。マスコミを利用して3人の有力者を潰した上で、自民党の傀儡となるべき野田政権を誕生させたのだ。ここまでくれば、シナリオはエピローグ(政権交代)に向かって淡々と進むだけ。

 4年前の政権交代選挙で、民主党に投票した無党派層から見れば、野田政権ほど酷い政権は無かった。それまでの政策とは180度転換したに等しい政策を掲げ、敵であるはずの自公と3党合意なる訳の分からない言葉で次々と物事を決めていった。一方で、上記有力者3人を徹底的に叩き続けたマスコミは、野田政権に変わってからは持ち上げこそすれ、批判することは殆どなし。野田氏が、自公と争っているように見せかけようとしているのが痛々しいほどで、解散を決めた時の党首討論の茶番劇を経て、衆・参両選挙での自民党圧勝へと繋がっていった。もちろん、この間にも、大連立を目指す動きがあったり、民主党内での主導権争いもあったが、民主党が凋落した一番の理由は、自民党が画策したこのようなシナリオが嵌ったからではないだろうか。あくまでも、素人オヤジの想像だが。

 第2次安倍政権になって、マスコミは政治に関しては、自民党に都合のいいことばかり報道するようになった。参院選時の、争点ずらし、争点ぼかしがいい例だ。これは、菅降ろしの頃よりもたちが悪い。絶大な権力を握った安倍政権が、本丸の憲法改正に向けて、マスコミをどう利用してくるのか。情報は常に疑ってかかり、批判的な目を持たなければならない。嫌な世の中になったものだ。


 今日の一曲は、「物語は続いて行く」  To Be Continued




 毎度、同じようなことを言っているが、今日の記事を書いている途中から、この曲のさびの部分だけが頭の中をリフレインしていた。正直、バンドも曲もよく分からない。ウィキ等で調べても、20年近く前の曲らしいが正確なところは出てこない。とにかく、自民党による政権奪還のシナリオは終ったが、全てが終ったわけではない。物語は続いて行くのだ。う~ん、ちょっと苦しい落ちだなぁ。


 では、また。