今日も日経平均は昨年来高値を更新し、アベノミクス効果とやらの空騒ぎのお祭り相場が続いている。今の円安株高は、どこから見ても実体経済を伴わない、金融市場のみの動きにしか見えないが、小泉内閣の時を思い出しても、祭りの後には落とし穴が待っている。今の上昇相場がいつピークアウトするのか分からないが、上昇幅が大きいほど反動の大きさが懸念される。
この不可思議な動きの中でも、最近一番奇妙に見えるのが、安倍首相の要請を受ける形で行なわれている、大企業の賃上げだ。昨日の、春闘の集中回答日をピークに、経団連に加盟していたり、日経225に採用されている大企業が、ベースアップにまで踏み込むところは少なくても、ボーナスの要求に対しては満額回答を示すなど、去年までは考えられなかった額を組合側に提示している。
では、これらの企業の業績が、劇的に回復したのかといえば、さにあらず。東日本大震災や、中国の反日デモ、そしてつい4ヵ月半ほど前までの円高の影響による落ち込みから、ようやく回復の兆しを見せている程度のはず。輸出関連の大企業にしても、今の急速な円安で、数字だけの見せ掛けの利益が上昇しているだけではないのか。それに、今数字に表れている業績回復は、時期的に見ても、決してアベノミクスの功績ではない。では、民主党政権の政策が良かったからか。それも違う。見せ掛けは見せ掛けに過ぎないのではないか。
それなのに、なぜ今賃上げなのか?安倍・自民党政権に戻り、政官財の癒着の構造に回帰して、アベノミクスの掛け声の下、或いはアメリカの指示もあってか、まずは金融市場を円安株高に演出する。政官財が裏で繋がっていれば、インサイダーぎりぎりでも、合法的に市場を操作することなど容易いことだ。彼らには、それだけの財力も影響力もあるからだ。それから次の一手が、今度の賃上げとなる。こうして、着々と安倍政権の実績を作り上げるわけだ。その原資はどこから出ているのかと言えば、しこたま溜め込んだ内部留保を吐き出しているだけだろう。これまで、大企業の経営者側は、業績悪化や円高だといっては賃金を下げ、逆に業績が良い時には、設備投資や内部留保、更には借金の返済だといって賃上げを拒んできた。自らは桁違いの役員報酬を受け取りながら、従業員には冷や飯を食わせても平気な財界・幹部が、自分達にメリットの無い事をするはずがないのだから、当然、原発政策の方向転換(脱原発→原発推進)などの見返りがあるのだろう。その先には、参院選でも安倍・自民党が勝ち、彼ら癒着の構造のステークホルダー達、つまりは金持ちと既得権益者が支配する階級社会の構築へ向かって行くというシナリオではないのか?僕から見れば、最悪のシナリオだが。
何度でも書くが、アベノミクスで儲けることができるのは、金持ちと既得権益者だけだ。中小企業には、大企業に倣って賃上げする余裕はないらしい。たとえ、今以上の金融緩和を行なっても、大量の資金が金持ちの間を回るだけで、決して庶民のところまでは降りてこない。それなのに、煽るマスコミ報道を信じてか、安倍政権の支持率は信じられない数値をはじき出している。少数派の僕の意見は、やはり素人オヤジの戯言なのか?事実誤認があれば、ご指摘願えれば、ありがたいと思う。それでも、しつこく言い続けるしかない。この拭いきれない違和感は、どうにも抑えようがない。
今日の一曲は、「色づく街」 南沙織 1973年
物心ついてから、好きだった曲を辿るシリーズの第2弾です。
この曲は、名曲だと思います。
この時もまだ子供で、歌詞の意味も分からずに、曲と声が気に入って歌ってました。
南沙織の歌うこの曲が好きだったので、後に、三田寛子がカバーした時には、(ファンには申し訳ないですが)曲のイメージが崩れるようで、あまり良く思いませんでした。
では、また。